読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1958年2月発行 読谷村だより / 4頁

明るい農村の建設

明るい農村の建設
山内 繁茂

 日本や亜米利加から来る視察者は申し合はせた様に「沖縄は土地がせまい、人口過剰で失業者が多いと言いながら荒蕪地が多く、土地利用が不十分である」と言っている。それは事実である、然しその対策が講じられているとは言えない。結果的に見て「農業は欠損で生活が出来ないから」と言うことになろう。そこに農業不振の原因があり問題点があるわけである、その一つ一つを究明して見たい。沖縄の耕地はほとんど重粘地で乾燥時にも又湿いの有る時も耕鋤はやりにくい、農業労力の七、八割は耕地を耕すことに使われているので改善工夫の余裕もなく、原始的鋤鍬農業に終始している現状である。これを解決するには先づトラクターの導入であると自分信はずる。幸に村経済課と農業協同組合が荒蕪地解消と生産増強を目標として、トラクターの導入計画をすすめていることに、敬意と賛辞をおしまない者である。
 去る十二月八日村と農協共催で中城村農協のトラクターを借りて大湾西原の私の荒蕪地で開墾作業の公開が行はれたのである。正味四時間で耕深一尺三寸一反歩の開墾が出来た。条件がよければもっと能率が挙るとのことであった。この機械は読谷の土地に使用が可能で効果が大きいことを証明している。
 読谷の農業を振興させるには先づ最初に、トラクターの一、二台とハンドトラクターの十四、五台は購入することであると私は希望する。多くの労力を肥培管理に入れる様になると収穫は自然と増加し、生活にうるおいが出るし農業経営も自信がもてて、明るい文化農村が建設出来ると信ずるからである。

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