水難防止協力依頼について
幼児はタライの中でも溺れる 小学生の事故は親の不注意
五月も半を過ぎると急激に暑さがやって来まして、そろそろ子どもたちが水を求めて小川に海に出遊ぶ季節で御座います過古十年、年々十九名(平均)の子どもの尊い命を奪われたいやな経験を持つ私たちは、この季節になると全くノイローゼ気味になります。今年も亦四月以来三名の子どもの不幸を見せられました。役所、学校、婦人会、青年会、家庭の父兄の皆様の協力によって子どもの幸を守りましょう。
水遊、水泳について、父兄や社会の関心を深め、水難の未然防止に努め、子どもをよく導き、世話してやって水に親ませつつ、水難をなくしましょう。
一、敷地内、部落内の水溜の処置を適切にやりましょう。不用な古井戸や溜池は埋めるか柵で囲う。
二、柵の出来ない川、海等の危険個所は子供が遊ばないよう標識を示して注意し合う。
三、適当な海水浴場を選定し同所で危険個所は赤いブイで表示して深みに泳がない様に工夫する。
四、水泳の場合乳の高さ位いの深みから岸へ向って泳ぐよう日頃指導する。
五、水の巻く個所(流れのかち合う個所)は深くて危険である。
六、不案内の海岸では潮干狩もするな。
七、学校の指導の時以外の単独行動はかたく禁じていただき度い。
八、泳ぐ個所は予めよく水底の状況を調査してナベ底等の急な深みがないかどうか、安全性を確かめてから泳がすこと
九、いきなり飛込まさぬこと。全身を先づ濡らしてから、ゆっくり水に入ること(子どもは飛込みたがる性質がある、シ