読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1959年12月発行 読谷村だより / 3頁

お正月行事について

お正月行事について 
※今年もたのしい、お正月をむかえましょう 
 旧正を新正に改善することは充分に可能である。それは今までの料理中心主義、晴着中心主義、贈答品中心主義の古い観念的な生活からぬけ出ることである。そのためには、行事のあり方を充分に理解し行事に対する物の考え方を切りかえることによって実施は可能であると思います。日本の農村においても、ほとんど新正月で家族中心に簡単に実施されている状態であります。この際に改善してもらいたいこと柄を述べますと、

※贈答品について
 自分の経済は切りつめても儀礼的な物の考え方が強く、この贈答品を上げておけば何とか自分に役立だろう云う生活から早くぬき出てほしい。売ってもうけようとする商人の宣伝にのってはいけない。

※被服について
 現在では農村でも都市でもお正月だからと云って特別に被服を新調する習慣は、ほとんどと云ってもよい位に改善されていることと思います。お正月は家族の健康を祝し豊作を祈る行事でその支出もわずかにとどめて日常着重点にもっていくように努めたいことであります。それで昨年の正月行事実態調査から拾ってみますと

※全琉正月費用平均・・・二一弗三○仙
(一)料理 弗三・○六
(二)被服   九・六○
(三)贈答品 七・一二
(四)酒類  一・四六

四つの項目に分けてその消費額を調査した結果となっています。毎年のこと乍ら新生活運動のスローガンにも参考資料としてつぶさにかかげてありますようにこの際私共の生活改善の一つである行事改善に対する方向において充分なる御検討をおねがいいたします。

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