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1962年12月発行 読谷村だより / 2頁

第一回生活改善グループ実績発表(一)

第一回生活改善グループ実績発表(一)
一 生活改善グループについて
(一) グループの名称
大湾生活改善グループ
(二) グループの所在地
読谷村大湾区
(三) グループの構成
(1) 構成員数 計二○名
(2) 対象別 主婦二○名 三○代二名 四○代十三名 五○代五名
(3) グループの実行による家庭への影響
A 子供達の勤労精神と自主性を培う上に役立った
B 貯蓄を有効に使ったことについて感謝している
C 家族構成の如何により非行児をつくるといわれている今日私の場合有意義に役立った
(4) 家族構成
主人、本人、長男次男長女次女三女
(5) グループ員になった年月日
一九五八年七月二十日
グループ員になったよろこび
大湾生活改善グループ
安室 タケ
私がグループの一員としてグループ活動に参加致しましたのは五八年七月で大湾グループ結成をスタートした時であります
動機といたしましては
一、これまでの生活風習に無駄が多い事
二、子供の教育面に方針を立て基礎的に生活を改善して行きたいこと
以上の生活設計を考えて見ますとその根本たる本体が自分であると云う事がしっかりとつかまれておらず昔から古い暮しの考え方がしがみついて抜けきれないその様な生活の心構えを新しい時代にふさわしいように切り替る必要に迫られてグループ員に加入したわけで御座います
加入した当初はグループ活動の内容もはっきりとつかめず団体生活としての一かん性も充分でなく月一回の集会には各自の家庭的茶呑み話をして発表し同じ席上で楽しく顔合せする機会を利用しての親しみを感じ合ったままでグループとしての重点的問題にふれ合う心構えが実際にあるのかそれとも重荷を負わされるとまずい立場におかされては困るのを嫌がってふれないのかどっちにしても余り賞めることの出来ない状態でありました
それでは何時まで立っても進歩どころか加入当時のあの意気込み方はすっかりしぼんでしまった私でありました
「改善グループはつまらない」とつぶやいて人々の不平を聞くと
一、仕事がいそがしくてほまがない
二、金がないもうからない
三 生活にたのしみがない
と云う三つに考えている様に思いました
実際主婦は年から中年忙しさと家計のやりくりに追い立てられあくせくして来たのでありましょう
家庭経済がうまくいかぬ故にグループの活動状態がうまくいかぬために更に生活のたのしみのなさが加えた結果になった事だと思います
そこで考えました私は一人でもその三点を打破して改善の方法として実践を計画いたしました
家族構成
当時中学生の長男を頭に四名の子供と夫婦で七名であります一家の生計費は主人の給料と私の新聞販売取扱い並びにヤクルト販売取扱いの両立の収入でもって当時も現在も家計を切りまわしています
非農家としての現金所得収入に精出しておりますが五名の子供の将来のことを考えますと決して生やさしい生活を維持してはゆけない他人のひひようばかり神経を使ってみせかけをよくする事にあくせくして来ました
こうした生活をこれからの生活は此の考え方を変える事から始めなければならない
つまり生活の主人公自分をしっかりとつかんで自分の生活をどうしたら幸福に出来るかと云う事を主体として考えました結果家族と話合いをもち五名の子供も自分達に出来ることは自分達でやって父母に責任を持って協力を惜しまないという約束で早速と実行に移しました
さいわいにして家族全員が健康にめぐまれ一日たりとも病気をして心配をかけないので約束を守って協力を続けてくれましたことが何よりであります。家族がそのような理解をもってくれたおかげで改善グループ活動に対しましても協力を得てまいりますうちに改善グループの意義と組織内容もくみとることができまして及ばずながらグループの目標に向って突進する事が出来ました
しかしどの社会面にもありますように私達が生活改善を一歩一々と実践し励行していくかたわら理解の少い方々はひはんも幾らかありましたがあえてそれを克服し動機にのべました
二つの問題解決に邁進致しつつあります。
そう云う事で私の家庭生活におきましても年次計画を立て近代的社会生活にそうよう合理的生活の一つ一つに実を結ぶ事が出来

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