村政座談会開催
村では九月十三日ひるから村民会館に村の先輩長老を招き村政懇談会を開いた
新しい文化は古い文化の上に築かれるものであり、今後の村政指針にして村の発展に寄与しようというのが催しのねらい。出席者は比嘉良平、知花英康、大城又次郎、喜瀬真正、当山真志、伊波俊昭の長老に知花立法院議員、神谷農業共同組合長、議会正副議長、役所三役各課長、「沖縄県島嶼町村制」が施行されたのは明治四十二年といわれ、「村」の制度に変ってから五十五年になる。そして現在では「市町村自治法」によって民主的な行政がなされている。その歴史の中で全人類の悲劇を生んだ沖縄戦があって我々が夢想だにしなかった著しい変遷があった。
この様な歴史の変遷の中に地頭代時代の統治、間切長時代の行政そして戦前における村行政をたどり、昔の想い出話しに場内を湧かした。村内の歴史については文献のみでは詳らかでなく夫々の記憶と文献によって議論百出、感慨深い昔し話は次々頭中に甦り尽きる事を知らず賑やかな意見続出過去の歴史のアウトラインを或る程度キャッチし、今後の村政の方途が開かれ大変有意義だった。
※写真「懇談会風景」原本参照