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1964年5月発行 読谷村だより / 1頁

第四回議会臨時会終る 施政権返還に関する要請決議

第四回議会臨時会終る 
 本村第四回臨時議会が四月二十四日開会された。提案議案は、村道改修工事請負契約について、で原案可決された。これは村道高志保、宇座線の長浜白石原一帯の側溝改修工事で一、六九七弗で与那覇次郎氏が請負った。
 尚山城吾助議員外三名提案で施政権返還に関する要請決議を行った。

 施政権返還に関する要請決議
 一九四五年第二次大戦が終結して十九年余り、今尚沖縄は祖国日本から切り離されアメリカ合衆国による占領状態は継続し、軍事優先による施政の下で県民は一部民主的権利は奪われ、今日尚異民族の支配下におかれている。われわれ九十万県民はアメリカ合衆国の占領以来数多くの困難に直面しながらも一貫して一刻も早く、沖縄を祖国日本へ返還するよう要求し続けて来たのでありますが、いまだに祖国日本へ復帰出来ないことは誠に遺憾に思うのであります。
 一九六○年十二月第十五回国連総会において「あらゆる形の植民地主義を速やかにかつ無条件に終止させることの必要を厳かに宣言する」旨の「植民地諸国、諸人民に対する独立許容に関する宣言」が採択された今日、日本領土内で住民の意思に反して不当な支配がなされていることに対し、国連加盟国たる米軍並びに日本がこの問題に対し強く認識せられて沖縄九十万県民の悲願である沖縄の施政権を速やかに祖国日本に返還させるよう強く要請する
右決議する
一九六四年四月二四日
沖縄読谷村議会
内閣総理大臣
衆議院議長
参議院議長    殿
行政主席
立法院議長

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