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1965年1月発行 読谷村だより / 2頁

第9回議会定例会 追加更正予算等四議案を可決

第9回議会定例会 追加更正予算等四議案を可決
本村議会(議長知花平良氏)第九回議会定例会は一九六四年十二月十六日に開会し六日間の会期をもって十二月二十一日閉会した。
今回は村長から四件の議案、読谷教育委員会から古堅中学校の仮校舎並びに便所の建設費補助陳情についての陳情書、なお、新垣秀吉議員、幸喜文庫議員、宮城平得議員の共同提案で残波岬における米軍演習の善処方要請決議についての決議案が提出された。
議案については次のとおり
議案第三十九号 読谷村職員の期末手当支給の特例に関する条例について、本案の目的は、本村職員の一九六五年度の期末手当支給の特例について定めることを目的としている。現在期末手当の額は本村給与手当及び旅費の額並びにその支給方法を定める条例によって給料月額の三十割(夏期十五割年末十五割)をこえない額の期末手当を支給すると云う規定になっているが、現在のいろいろの社会情勢からあと三割を追加支給して、職員を優遇し、全力集中主義で働いてもらって一般住民の福祉向上を図りたいと云う趣旨で提案されたものであるが、議会においても慎重に審査した結果原案通り可決された。
議案第四十号 一九六五年度読谷村一般会計才入才出追加更生予算については慎重に審査した結果原案通り可決された。今回の追加は四九八八ドルであるがその主なるものは次のとおり、才出では議案第三十九号職員の期末手当支給に関連するところの追加額が九一八ドル、議会会報印刷費の追加一六〇ドル、チョッパー購入補助五〇〇ドル、農薬購入補助二二三五ドル、この農薬購入補助金の対象はダイセン、マラソン、エンドリン、フジボルドウ、リンデンとなっている。林業費に一〇五五ドル、これは比謝橋から恩納村の境界までの一号線沿いにヤシの木二〇〇〇本(無償)木麻黄中苗二一五〇本の植込み人夫賃と肥料代、支柱代となっている。その他中部地区議長会負担金三三ドル、少年会館建設資金負担金五六ドル、日雇労者の失業保険料三十一ドルで前回までの累計額二三八、〇二〇ドル追加四、九八八ドル現予算額二四三、〇〇〇八ドルとなっている。
才入では市町村交付税が一九六四年十一月三十日に確定して本村の交付確定額は八〇、九二二ドルで当初予算で五九、〇七八ドル計上してあったので今回二一、八四四ドル追加し、繰越金で一六、八五〇ドル更生減にして才入才出のバランスをとってある。
議案第四十一号 財産取得について、本案は本村の保育所敷地に充てるために波平東原二二二番地の拝所五十坪を購入したいと云う議案であるが議会においても慎重に審査した結果原案通り可決された。
議案第四十二号 読谷村中部水道配水管資材の売買契約について、本案は中部水道即ち波平、上地、座喜味、親志、喜名の部落内配管工事の資材費の購入である。これの予算は当初予算においてすでに計上されているが、本村議会の議決を要する契約を定める条例により提案されたものであり、議会においても提案通り可決された。
なお、契約金一一、九五六ドル五十セントで那覇市壺屋町二二〇の五番地宮城真安氏が背負うことになった。
陳情第九号 古堅中学校の仮校舎並びに便所の建設費補助陳情について、本陳情書は読谷区教育委員会から提出されたものであるが、会期末に提出されたために会期内に審査することが出来ず総務財政委員会(委員長知花平次郎)に付託して継続審査中である。
決議第七号 残波岬における米軍演習の善処方要請決議について、本決議案は新垣秀吉議員以外二人から提案されたものであるが全会一致で議決して高等弁務官、行政主席、立法院議長に要請済みである。なお決議書は次のとおり
残波岬における米軍演習の善処方要請決議
 去る一九六四年十一月二十三日から十二月四日までの間米軍野砲隊及び空軍の総合  演習が実施されたが、この演習は事前に通知がなかったために地域住民の農作業の計 画が混乱し、特に爆風による振動が激しく学校や住家の建物の屋根、壁等に亀裂を生じ 窓ガラスは割れ爆風は勿論、爆音と共に学童及び住民に精神的ショックを与えその被害 は甚大である。
 かかる実情において住民は不安と恐怖におびえている。このような被害を与える演習は  住民地域においては実施されるべきものではないと思慮するすでに発生した被害に対し ては速やかに適正なる補償を要求するとともに今後このような演習が住民地域において 再び実施されることがないよう善処方を強く要請する。
 右決議する。
一九六四年十二月二十一日読谷村議会、宛先高等弁務官、行政主席、立法院議長となっている。

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