村便り第百号の発刊にあたって
一九五六年七月に、村便り第一号を発刊してから、今月号で第百号をむかえました。創刊号に日く、この村便りの使命は、村行政を村民に広くお知らせする「映写幕」としてお送りすると共に、皆様の声をとりあげて村行政の円滑な運営をはかることをその使命とするとかかげてあります。
第一号から、九ヶ年根気よくその目的達成のために発行を続けてきましたが、真に村だよりの使命とする広報活動の内容充実、広報の手段等について、まだまだの点がたくさんあります
広報の仕事は大きく、村民に対して、村行政執行の結果について、あるいは方向についておしらせすること。または、村民の声を把握すること。喚起すること盛りあげること等。そしてそれらの広報活動を通して村行政の改善方向を見出して、よりよき行政を築きあげてゆく活動こそ、村だよりの使命たることは、先述のとおりであります。
しかし、そのような目的のために紙面は必然的に、アクセントのない型にはまったものとなり、時には強引に読者に対して、読ませようという印象を与えがちになること往々にしてあります。
読者を引きつけような「商業的ペース」の編集、内容を盛ることは、編集職員の能力もさることながらそのような内容は常に二義的になりまして、皆様からとっつきにくい、馴染ないものという「レッテル」をはられる恐れないではありません。
第百号発刊に当り、心あらたにして、村便りの使命を果すために、なお皆さんに親しめる工夫をこらして広報の目的を発揮する村便りになり得るよう編集に検討を加えて、次号からよそおい新たに出発することをお知らせして、皆さんがこの村便りを広く活用して、みんなで育ててもらいますようお願い致します。