文化財を大切にしよう 文化財保護強調週間多彩な行事で終る
文化財保護強調週間の行事の一つとして文化財保護委員会主催読谷村の後援で十一月五日村民会館に於いて、講演会と展示会が行なわれた。
特に本村は伊波本おもろそうし十五の六六に「おざのたちよもいや。たうあきない、はえらちへ。あんじに、おもわれる。」(宇座のたちよもい「人名」は唐商売ひろめて按司におもわれた)とありますように長浜港を中心に支那との貿易が盛で古い歴史と文化の発祥地であるといわれている。その他座喜味城、泊城、喜名焼、読谷山花織、作田舞、馬舞、棒術、などの有形、無形の文化財や赤犬子、甘藷の長浜楚辺暗川、米の読谷山コーヂヤー、甘蔗の読谷山種などが多く、村民の関心も高く当日は学生一般の方が二〇〇名余も集まり盛会であつた。又諸先生方に次の演題で講演なされ、特に文化財の保護と、その活用を強調なされ聴衆に感銘を与えた。
一、読谷文化財について
宮里栄輝先生
二、護佐丸について
仲山盛茂先生
三、読谷山花織について
渡嘉敷貞子先生
四、読谷の遺跡について
多和田真淳先生
五、城跡と民族芸能について
新城徳祐先生
六、教育文化について
真栄田義見先生
七、文化財の活用について
徳田安周先生
※写真「読谷山花織」「文化財保護講演会」は原本参照