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1965年11月発行 読谷村だより / 2頁

新しい部落づくりへ 牧原公民館落成

新しい部落づくりへ 牧原公民館落成
 字牧原(喜友名朝正区長)ではこのほど長年の念願だつた公民館が完成去る二十四日には字をあげての祝賀会が開かれた。
 この公民館は総工費三、二七三ドル、コンクリート平屋、七九、二平方メートル(二四坪)で三月に差工約三ヶ月で完成した。
 牧原部落は廃藩置県以後その昔、尚家に任えていた待たちが首里では生活できなくなり、移り住んだのが部落のはじまりである。総面積二十六万六千十三坪にのぼる部落は、尚家の所有地で戦前までは区民のだれひとりとして土地の所有を認められず全部落民が小作農家であつた。その後尚家の土地は全部沖繩製糖会社に売り払われ長年区民は苦しい生活を送りながらも、昭和三年に沖繩ではじめてのかんがい施設が完備され昭和十年には優良農家部落に指定され一躍産業部落として村でも優秀な成績をおさめた。戦後は部落全体が軍用地に接収され部落に帰ることもできず、大木部落に居住していたが一九六〇年部落復興期成会を作り古堅中学校の南側に宅地をもとめて新しい部落づくりを進めていたがこのほど公民館も完成、これを機会に字民は新しい生活、文化の向上にはりきつている。

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