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1966年1月発行 読谷村だより / 2頁

沖縄産糖買上陳情の経過報告

沖縄産糖買上陳情の経過報告 
読谷村農協長 神谷 乗敏

 陳情の概要
△期    間
 一九六五年十一月十八日~一九六五年十二月一日
△主な陳情先
農林省食糧庁、大臣官房総務課、総理府特連局、農林大臣、大蔵省、南方同胞援護会 、自民党沖繩問題特別委員会、自民党政調幹部会、関係各代議士
△陳情の要旨
  一、最低生産者価格を少くとも奄美産糖なみにし、数量も全量買上げて貰うよう要請する  。(前年期では政府買上げに於て国内産と沖繩産糖の間で数量、価格とも格差があつた  が、双方の単収、ブリツクス、歩留等比較して殆んど変りがないことを別紙資料に基づい  て説明し、その較差をなくして貰うよう強調した。
 二、前年期に比較してかなりの収穫減が予想され、農家所得への影響が心配される
 イ 前年期の操業期間の延長(従来四月に終了するのが六月十日迄操業)
 ロ 生育期に於ける日照時間の不足
    異状低温
 ハ 一部地域に於ける雨量不足等が原因してかなりの減収が予想される。
 三、含蜜地域に於ける甘蔗の最低生産者価格も特別の御配慮を願いたい旨陳情する。  四、沖繩の農家は殆んど甘蔗作で砂糖きび代価格の多寡によつて生活が大きく左右され    る。
    イ 沖繩の農家はキビ作が中心(八〇%の農家がきび生産)甘蔗に代る換金作物が      ない。
    ロ 沖繩の農業形態が零細であり、甘蔗作は来年の基幹産業である
    ハ 農家所得が他産業に比較して著しく低い。
 陳情日程表
一九六五年
十一月十八日 木
 全琉農協長会で決議した沖繩産糖買上げに関する要望者を携へ午後十一時四十五分  那覇空港出発
十一月十九日 金
 午前二時羽田着、農連東京事務所長の平良鉄氏を交へ状況聴取の上陳情方法等協議 する。
  琉球政府東京事務所に嘉陽農林局長、久手堅企画局長を訪ね両人よりこれ迄の交渉 経過、参考意見などきく。
  総理府特連局に山野局長、降矢援助業務課長、乾、桜井両事務官に交渉農林省農林 大臣官房総務課訪問
十一月二十日 土
 南方同胞援護会事務局長吉田嗣延氏を訪ね協力方依頼す
十一月二十一日 日
 休日     旅館にて陳情のことについて協議する
十一月二十二日 月
 農林省食糧庁に
 岡田業務部長、石田砂糖類課長へ陳情の要旨について詳細に説明、少なくとも最低生産 者価格を奄美なみにして貰うよう強く訴えた
  東京事務所を訪れ、農業祭参加のことについて打合せする
十一月二十三日 火
 勤労感謝の日
 第四回農業祭に参加坂田農林大臣に挨拶
  農業祭パレード表彰式に参加
十一月二十四日 水
 自民党政調会幹部会へ新垣会長出席善処方要請す
  衆議員会館に長谷川四郎その他関係代議士を訪ね協力方お願いする
十一月二十五日 木
 衆議員会館に前自民党沖繩問題特別委員長床次徳二議員を訪ね協力方お願いする
  琉球政府東京事務所から農林省との打合せの結果を待ちかねていたが吉報なし
十一月二十六日 金
 全国農業祭の農業展示会(於産業会館)参観す
十一月二十七日 土
 沖繩産糖買上価格決定の情報得られず、暗い気持になる
  日新製糖訪問豊洲工場見学す
十一月二十八日 日
 休日
十一月二十九日 月
 衆議院会館に自民党沖繩問題特別委員長臼井代議士を訪ね協力要望する
十一月三十日 火
 嘉陽農林局長赤嶺糖業係長と会つて政府の交渉の過程、実現の見透し今後の計画、動 向などについて意見交換の結果我々一行四名を十二月一日帰任することに決定す、本  日迄とうとう買上価格決定せず
十二月一日 水
 午前九時二〇分羽田発十一時四〇分那覇着
  直ちに行政主席、農政部長に帰任挨拶旁々陳情の経過報告と共に生産農家の保護方 をお願いして、午後三時農連にて解散
 備 考
  国内産糖の砂糖買上価格並に最低生産者価格が農林大臣によつて告示されるのに対 し、沖繩産糖の場合、砂糖買上価格だけ告示され最低生産者価格を糖業審議委員会の 答申を得て行政主席が告示することになつています。
  従つて、我々に今後の糖審と共に奄美なみの最低生産者価格を穫得する為皆で力を  合にしていきたいと思います。
一九六五年十二月六日

※「沖縄と奄美との甘蔗生産実績比較表(64~65期)」は表のため、原本参照。

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