さとうきび株出に間作をしよう
さとうきびの収穫期をむかえ、農家の皆様には毎日御多忙なことだと思います。収穫期をむかえ、喜ぶべきことながら、さとうきび問題は深刻化するばかりで、スライド制の廃止、トラシユ制の採用、入夫賃の上昇、古株出の増加に伴う減収、と問題は多くなるばかりであります。かような現実をむかえながらも、やはり基幹産業は今のところさとうきび以外にありません、私達は今一度考えを新にし、行政的に又は政治的に訴えるべきことは訴え、農家は農家としての新しい技術の研究、又は導入を考えねばならない時期が来たと思います。 本村の土壊の条件、又は沖繩の消費市場の関係から、馬鈴著産地形成に力を入れています。幸にして、本村の馬鈴著産地振興に呼応して、政府の六七年度事業としてさとうきび株出と馬鈴著間作の展示園が中部地区に一ヶ所設置することになり、これを本村楚辺に設置することになりました。面積が一、五〇〇坪の団地造成による展示園で大きな期待をかけている次第であります。甘蔗を一月中旬までに収穫し、一月下旬植付準備二月中旬植付の予定であります。これは甘蔗を主体とした間作でありますので、甘蔗も増収し、馬鈴著も収穫する考えであります。
又甘蔗株出の間作に二月種まきの甘藍、又は大根も有望でありますので各自研究をお進めします。
幸にして本村駐在の田場普役員は蔬菜専間でありますので農家各位が充分に御利用なされることをお願い申し上げます。又新しい技術の導入、普及を進めるため、農研クラブ結成に努めています
「まがりかど」に来た農業打開のために農家と共に、今一度考えたいと思いますので御協力をお願いする次第であります
(経済課)