ハエとカを追放し 住み良い村を築こう
黒い殺人鬼蚊(ガジャン)とハエのいない村づくり、戦前戦後わが村は農畜業で繁栄している。しかしそれに比べ諸産業もめまぐるしく発展していることはいうまでもありません。食生活の面でも年々向上し、農業もこれに伴なっていろいろな変化が起ってきた。たとえば村内にもビニールハウスが建てられ、機械化-省力化、農業技術の進歩などによって雰細な手労働の段階からすすんだ企業としての芽ばえが農業の中にも出てきた。特にわが村の畜産熱は沖繩でもかぞえられる程の村である。しかし農業と環境衛生の問題は数多くあり、畜産ブームによる家畜多頭飼育の管理不適当によって公害の原因をつくったり、「ネズミ」「蚊」「ハエ」の発生源を助長させていることも不定出来ない。ことに家畜の糞便からは「イエバエ」が非常に多く発生するといわれている。水田や水溜りからは「コガタアカイエカ」等が発生するし、すなわち日本脳炎やその他の病気を媒介する主犯者は「ヴイルス」と蚊であり、共犯者として豚、牛、馬等の家畜が上げられる。これらの問題は農村にとって大きな悩みであるが放置することは、私達の健康に大きな害が生じてくる。わが村から”黒い殺し屋”「ハエ」や「ガジャン」を撲滅する為に環境衛生についていまいちど考えてみることにしましよう。先ず、便所の「フタ」や家畜の糞便貯溜槽の「フタ」はされているかどうか、下水溝や生垣は「ガジャン」の棲息場になっていないかどうか、空ビンや空罐はどのように処理しているか、それから村が多額の予算を投じて屋内消毒や煙霧消毒を実施していますが、すすんでさせているかどうか等が上げられる。大人、子供の別なく簡単な駆除方法として、下水溝や水溜り、貯溜槽には石油や「ダイヤジノン」を流しこむか、空ビン、空罐は水の溜らないようにするとか、薬品としては「DDVP」、「フラゾール」「フマキラー」等は容易に薬局から手にはいると思います。害虫のいない住みよい村を築くのは村民の一寸の努力です。一寸の不注意が死をまねくのです。「みんなで」健康で明るい村を築きましよう。 保健衛生保