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1968年8月発行 読谷村だより / 4頁

レディが鏡に向う時 (1)

レディが鏡に向う時 (1)
以志実根生楽
 鏡はありのままの姿を言々-とは、よく言い伝えられていて、誰しも よく分っているようで、静かに思いをとどめると-このことはいろいろと、人によって多様な面が、出てくるものと思う。
-それは 日頃の顔(向かいあっているとき)と、その本人が、鏡と向いあっているときの表情と、全く同じようには、見られないからである。
人間、誰しも、自分の顔を眺めているときには、心の何処かで、仏心を思わせるような雰囲気に、ひたっているものである。
又、感情がたかぶって、不愉快なときなど、何時ものように、落ち着いて、鏡と向かい合って、心をかよわす余裕はないものと思う。若し、そうでなければ、その人は、とても、世渡りのうまい人ではなかろうか。どうみても、その人柄、職業、地位等によって、その人の鏡との対話は、眺めていて、全く興味あるもののように見受けられる。

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