第7回議会定例会開かる キビ積込機購入などを議決
読谷村第七回議会定例会は去る十二月二〇日から、二十六日までの六日間にわたって開かれました。今議会には八つの案件と一つの陳情、一つの決議案が提出されました。
提案された議案は、
※(一)読谷村一般職員の給与に関する条例の一部改正について。
※(二)一九七〇年度読谷村一般会計才入才出追加更正予算について。
※(三)一九七〇年度読谷村水道事業会計収入支出予算について。
※(四)一九七〇年度読谷村水道事業会計収入支出認定について。
※(五)読谷区教育委員会事務局職員の給与規則の一部改正について。
※(六)一九七〇年度読谷教育区一般会計才入才出追加更正予算について。
※(七)軍用地のつぶれ地復元補償に関する要請決議。
※(八)村道改修工事請負について。
※(九)村道舗装資材総買契約について。
以上の案件は原案通り議決されました。
また区長会長から陳情のさとうきび搬入積こみ請負制実施に対する援助については、本会議で経済委員会に付託されて慎重審議され一月十二日開会の臨時議会において議決されました。このキビ積こみ機は村が購入して各字に貸付(使用)ることになります。
現在、本村の農業の基本政策の一つであるキビの年間生産高は、一九、八三二トン、金額にして約三四万ドルの収益をあげています。ところが、キビの生産高も六四~六五年期の生産高三五、七三四、七三五トンをピークに年々生産高、作付面積ともに減少しています その原因としてあげられるのは
(一)キビのねだんが安い。
(二)農業経営の規模が小さい
(三)農業につく人が老人や婦人女子が多く、特にキビの積こみにたえることができないなどがあげられます。
このように、沖繩は勿論本村においても基幹産業をなすキビ作の不しんは、復帰を目前に控えて抜本的抑興策をたてねばならない時に来ています。
村としても、第一次産業の抑興は急を要するものですこのようなことで、農家の生産意欲をおこさせて増産を達成せしめることは重要な施策といえます。
今度議会において議決された意義は大きいものといえます。
特にキビ作農家の働力の節減と生産高増大は復帰を控えて不安をいだく農家に大きな自信を与えると思います。