ブー公の美人コンテスト にぎわった養豚まつり
むらの第一回養豚まつりが去る四月五日に行われ大変にぎわいました。村内の約一万頭からえらびぬかれた美人?美男?が、日頃お世話になっている御主人様の名誉をかけて、色とりどりの衣しょうを身にまとって出場し、その美をきそいました。今度のまつりは、全琉ではじめてあって、とうく伊平屋、伊是名、本部、糸満などからも見物人がつめかけ大にぎわいの中に幕をとじました。
この養豚まつりは、村内の養豚農家の技術の披露や村内外の養豚農家との技術の交換をはかるとともに、読谷村を豚の産地化としての地位をきずき、むかえる七二年の日本復帰にそなえ、第一次産業を振興し、読谷農協、沖繩家畜登録協会、沖繩畜産会の後援をえて催されたものです。出品された豚は、村内約一万頭から第一次、第二次の審査をパススした、いずれも優秀な豚で参観者の目をひきました出品された豚は、経産豚、一〇頭、未経産豚、一〇頭種雄豚四頭、それに品種改良のため、村が本土から購入して農家に貸付してある参考豚などが展示されました。審査は、経産豚、未経産豚、種雄豚の三部に分けてきびしい審査をうけ入賞した豚にはそれぞれ賞品と賞状が授与されました。また会場には、動物薬品展示即売会場や畜産コーナ、生産資材の展示と即売などもあり、養豚農家の飼育についての相談ごとや、映写による新しい養豚経営、衛生管理、写真、グラフによる展示会、農林高校生による豚の審査競技大会などが行われました。また初めての子豚のセリ市も開かれ、農家の深い関心をよびましたこのセリ市には、那覇ミートなど、八人の業者が参加しましたが、初めてのセリであることや、豚の相場が一般的に知られていないこともあって、実際にセリ市で売られたのは、一四九頭のうち八四頭でした。
しかし、この養豚まつりによせる農家の意欲は並々ならぬものが見られ、特に七二年本土復帰に備えての自立経済の基本である第一次産業の振興策とあいまって農家の経営の合理化、品種の改良についての日頃の成果がうかがわれました。
入賞した優秀豚はつぎのとおりです。
経産豚
一位 新垣賀真(セナハ)
二位 山内真勇(トケシ)
三位 山内徳永(宇座)
〃 仲宗根盛繁(〃)
未経産豚
一位 山内徳永(宇座)
二位 新垣賀真(セナハ)
〃 新垣昇一(〃)
〃 浦崎政守(比謝)
種雄豚
一位 松田正久(高志保)
二位 玉城良平(座喜味)