読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1971年3月発行 広報よみたん / 3頁

開発構想に着手 沖縄経済研究所に委託

開発構想に着手 沖縄経済研究所に委託
 読谷村第二回臨時議会が去る二月二六日開かれ、村の経済開発基本構想策定の業務委託契約を締結することをきめました。
 これは、村の総合的産業開発計画を、沖縄経済研究所(所長新里次男氏)に委託して策定させるものですまず計画の立案にあたっては、沖縄開発の基本を中心において、中部地区がどのような経済圏におかれるかとくに基地が集中している中部の産業開発はどうような方向でなせばよいのか、そして、その中で読谷村のおかれている立場から、どのように村の振興をすすめるかなどがもっとも重要なものとなっています。また村に企業を誘致するとき、どういった産業を誘致した方がよいか、村の土地利用計画はどうあるべきか、及び企業が来たとき、住民生活環境はどのように整備したらよいか、などについて客観的に研究して、基本的な開発計画を作成しようというものであります。
現在村がすすめている産業開発の基本方針は、農業、工業、観光の三本柱を中心としています。しかし工業立村にしても、農業、観光においても、約八〇%の軍用地をかかえていることで具体的な構想計画が立てにくいということが実情であります。琉球政府は、七〇年七月に沖縄長期経済開発計画を発していますが、それによりますと本村は観光地域として考えられているようです。いづれにしても、本村がどのように発展するかは、その基本計画をもとにして、将来の読谷を考える必要があります。またこの青写真が村民の意思を尊重しているかどうかも成功のポイントになると考えられ、その意味で充分な考慮が要求されています。

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