海洋博工業公団地の誘致を要請 -古堅村長ら上京-
古堅村長、知花議会議長が海洋博の誘致、工業公園団地計画の実現を本土政府各省庁に積極的に働きかけるため、九月十二日空路上京した。
古堅村長らは、通産省、総理府、防衛庁、に対し、海洋博の沖縄開催と本会場の残波岬への誘致、インダストリアル・パーク(工業公園団地)の実現、軍用地の開放を要請する。
海洋博についてはすでに、南部地区が誘致運動に動きはじめており、沖縄開催の気運がもりあがりつつあります。その中で、わたしたちの村の残波岬を中心とする起伏にとみ、美しいリーフにかこまれた海岸線、那覇から二八キロの地点にあるという立地条件、加えて広大な用地の確保の面が有利と考えており、村あげての誘致にのり出す考えです。また、工業公園団地の誘致については、通産省の計画が実現するように要請する。これらの地域開発と関連し軍用地の開放を防衛庁に陳情する
「工業公園団地とは」
通産省の沖縄開発構想としてのもので、実現するかどうかについては構想の段階であるので現在言えませんが、その内容については、つぎのとおりです。
本村に来年四月の復帰を記念して、工業団地、流通基地、ニュータウン、観光施設を組み合わせたインダストリアル、パーク、を計画しています。構想によると、八〇万平方メートルの工業団地を県が造成、ここに、高度加工業、電子部品、工業などの内陸型工業を誘致、そして、その周辺に人口四万人を収容する住宅団地、さらに、海浜地帯に、ビーチ、別荘地、海洋レジャー港、研究施設、職業訓練施設などを、四八年度から五年がかりで開発しようというものです。