読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1972年12月発行 広報よみたん / 6頁

若夏国体 強く明るく新しく  国体で生かせ沖縄の美と力  若夏国体を成功させよう  若夏国体のテーマカラー

若夏国体 強く明るく新しく
国体で生かせ沖縄の美と力
 「強く」「明るく」「新しく」をスローガンに若夏国体は昭和四八年五月三日から六日までの四日間、那覇市を中心に九ヶ市町で開催される。
 この歴史的な行事を成功させるため、読谷村では、「読谷村若夏国体県民運動推進協議会(古堅宗光会長)このほど結成された。
 協議会は、村当局を中心に、各学校関係者、村議会、各区長、体協役員青年会、婦人会などの各種団体代表を中心に、若夏国体のムードを全県民的にもりあげるのを目的としている。
 第一回目の会合は、去る十月五日、村中央公民館で行ない、協議会の具体的な運動の進め方について協議した、その結果
一、きれいな郷土づくり運動部会。
二、あかるい郷土づくり運動部会。
三、健康なからだをつくる運動部会。
四、郷土民俗文化づくり運動部会。
と四つの運動部会を設け、各部会で運動項目と細目の推進事項等を検討して部会案を樹て、これを全体協議会で討議研究して村民全体の運動として展開して行くことにした。
(一)、まずきれいな郷土を築き行くために
イ まちをきれいにする運動。
ロ 緑と花いっぱい運動。
ハ 郷土の自然を守る運動。
(二)明るい郷土を築き行くために
イ 礼儀正しく進んで親切にする運動。
ロ 時間を守る運動。
ハ 事故をなくする運動。
ニ 楽しく買物ができる運動
(三)健康なからだをつくるために
イ 健康をかためる運動
ロ スポーツを楽しむ運動
(四)郷土を理解し沖縄にほこりをもつために。
イ 郷土を正しく理解し紹介する運動。
 など実践的な推進方針を立て運動を展開して行くことにしている。

若夏国体を成功させよう
 若夏国体は、沖縄の阻国復帰を記念して行なわれ、復帰記念特別国体ともいわれる。
 特別国体のテーマ「若夏」は沖縄の「初夏」を意味し沖縄の初夏の明るく、たくましく、新生の気にみちた感触をよく表わした言葉として古謡に多く用いられた詩である。
 沖縄の阻国復帰にあたってその文化的特質をもって日本文化に貢献しようと誓いをもっている。 昭和四八年五月の沖縄特別国体は、この若夏の季節によって日本文化がいよいよ、創造発展をたどることを象徴し、これを銘打って「若夏国体」とよんでいる。
 若夏国体のシンボルマークは若夏国体を県民全体で創り、盛りあげようという心を「強く」「明るく」「新しく」というテーマ、カラーを網目のように密接に組みあわせて聖災マークを支えしめることによってあらわした。

若夏国体のテーマカラー
※赤・・・強く
 沖縄の自然と歴史のきびしさは「島痛み」という言葉で表現されているが、この苦難によくたえて、民族は生きぬいてきた。
 復帰はいよいよ、この経験を生かさなければならない。(自然の歴史の試練に耐えて)。
※青・・・明るく
 亜熱帯の海にかこまれた島々で人々は苦しい生活のなかにも底抜けに明るい人情とそれに根ざした文化を生んだ。
 これは明日の日本と世界の平和をねがうこころの象徴になるものである(明日に平和を)。
※みどり・・・新しく
 沖縄は七二年復帰によって、新しくならなければならない。
 それは日本をも新しくするものでなければならないもので、若夏国体でそのエネルギーを発掘しようとするものである。
 これら歴史的国民体育大会は長いあいだ県民の待ちのぞんでいたことであり、県民一人一人が自からの創意により、明るい豊かな郷土づくりをするため、県民運動をさらにおしすすめ、「若夏国体」を成功させよう。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。