読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1973年5月発行 広報よみたん / 3頁

厚生文化都市をめざす 昭和48年度施政方針 村長古堅宗光

〔168号2ページの続き〕

(5)教育環境および文化施設整備
 学校教育、社会教育および社会体育等の施設整備ならびに、文化施設、文化財等の整備および保護は、第三項の生活環境整備の重要なことと同じように『住み良いむらづくり』のために、また香り豊かな文化郷土を築くうえからも重要なことであります。これを図るため、
(一)、校舎並びに用地園舎の建築。
(二)、学校用地の整備。
(三)、地方、中央の大会ならびに、社会体育施設の機能を負う読谷中学校屋内体育館建設。
(四)、文化財座喜味城跡の修築。
(五)、歴史民俗資料館(民芸民具、歴史資料の収納蔵、花織民芸工房展示場等多目的)建設。 (六)、社会教育施設共同学習施設等(部落公民館)の建設等の事業を実施する計画であります。

(6)産業の振興
 村の経済開発の基本目標は、厚生文化都市、住みよい村づくりであります。従いまして、この目標を指向する農水産業、観光、および工業(内陸型)を主軸として産業の振興を図る計画であります。そのために(一)、主要農産物の振興および養豚まつりの実施。
(二)、花弁園芸及び施設農業の振興。
(三)、漁港整備促進および漁港附帯施設の整備。
(四)内陸型企業の誘致ならびに、観光振興の中核となる拠点開発。
(五)商工会の育成。
 等の施策を推進する所存であります。

(7)軍用地の跡地利用
 村の将来は、軍用土地の返還後の跡地利用如何にかかっていると思います。一地域でも数百名の地主がいますので利用計画の意見をまとめるということは、なかなか困難なことでありましょうが、しかし、各地主各人各様では、地主にとってもまた、村の振興発展のうえからも決してぷらすにならないと考えます。
 住みよい村づくりのため、村の総合計画審議会を設置して研究調査を重ねるとともに、関係地主の参画と総意に基ずく跡地利用を今年はボーロー地域および読谷補助飛行場地域について策定する計画であります。

(8)、一部事務組合ならびに合併促進
 嘉手納村との合併は既定方針であります。これを促進して合併促進法の時限内に実施する目標で双方ともに委員会を組織することの合意を見ているので早急に委員会を設けて推進する所存であります。
 なお、この委員会においては、消防救急業務、ゴミ、し尿処理施設の設置および管理運営の業務等その他事務共同処理方式についても研究調査を行ないより合理化、効率が期待される業務については、早目に一部事務組合を組織して合併の実質を高めていく計画であります。

(9)行政区域の改善
 現在旧地籍字単位の行政区単位を、一定規模の合理的区域を単位とする行政区域を設定して、合理的、効率的村行政運営を図るため、行政区域改善審議会を設置して、研究審議を重ねて、現在二十二区の行政区域を概ね半減する方針であります。

(10)・若夏国体
 沖縄の復帰を記念してきたる五月に行なわれます若夏国体は、全県民で盛り上げて成功を納めたいものであります。
 村から、集団演技として楚辺、渡慶次、長浜の各一五〇人づつのエイサーと約七〇人の婦人会の出演があります。
 村の名誉のため村民のご声援をお願いするものであります。なお、若夏国体ならびに海洋博を期して緑いっぱい、花いっぱい、きれいな村づくり、親切運動等の村民実践運動を展開して『きれいな村』『明るい村』住みよい村づくりの実をあげて行きたいと思います。

※写真「教育環境の整備も図る」、「村民福祉も重要施策に」は原本参照

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