カメラルポ 老いも若きもあるけあるけ!
うららかな春の日ざしを胸いっぱいにあび、村教育委主催の第四回村民あるけ、あるけ運動が去る三月二十一日に行なわれました。
このあるけ、あるけ運動は、来たる五月の若夏国体を目前に控えて、自分の体力について理解を深め体力の向上に努力しようとするもので、当日は、宮城教育長はじめ、村内小中校生・老人クラブ員、一般青年など総勢八〇〇余名の村民が参加し、全長十キロメートルにわたってあるけあるけ大運動が展開された。
参加者は、手に手に、弁当や、水筒を持ち、どの顔も、はれ晴れしく、手に手を取りあい、歌声を口ずさみ、すがすがしいそよ風を全身に浴びていた。
四キロ附近から、家族ずれで参加したワンパク坊主連は完全にダウン組も相続き、父ちゃんの肩車で完走の伺いを立てるワンパク坊主も出るなど、終始なごやかなピクニックムードを盛り立てていた。また最終地の座喜味部落では、老人クラブによる、お茶、おかしのサービスがあり、参加者をよろこばせていた。中には小踊りで一団を迎えるおばあさん連中もいて、おまつり気分を満喫しているかのようだった。最終地の座喜味城跡公園では、予定時間の正午を一分の狂もなく到着し、老人クラブ員も一人の脱落者もなく、長い道のりを全員がツエをつきながらゴールインし、先に到着した孫連中からあたたかい声援を送られていた。またこの日参加したある老人は、「この長い道のりも人性にたとえたら同じことじゃよ、急がず、ゆっくり、協力しあってな、わしも、もっともっと長生しなくっちゃ、ワッハハハ」と豪快に笑い今までの疲を一気に吹きとばしていた。
お昼は、各自持参の手持弁当に舌づつみをうちながらどの顔々も福よかでおいしい昼食のひとときをすごしていた。
主催者の教育委員会では、今後毎年あるけ、あるけ運動を開催し、村民の体力増強運動に積極的に取り組み家族ぐるみのあるけ、あるけ運動を展開して行くと意欲の程を見せていた。また、参加者全員にマトリカリアの草花のプレゼントがあり、みんなで美しい花を咲かせて下さい。また来年あいましょうと、閉式のことばがのべられ、みんな楽しいわが家へと急ぎ、第四回あるけ、あるけ運動は大成功の内に終了した。
※写真「宮城教育長を先頭に村内歩け歩け大行進」、「「若者にはまだ負けません」とつえをつきながら参加した老人クラブ員。」、「「あっちゆるなあかど元気なて若さに負きゆみ今までや」とプラカードを持参しての明治パワー。」、「座喜味老人クラブの手厚いお茶のサービスがあった。」、「座喜味城跡公園ではしゃぐ子どもたち。」、「ウウン、疲れたわい!孫の手を借りてヨイショ。」、「79才になるおばあさんも途中から参加した」、「「おいしいなあ」久しぶりにお母さんの味をかみしめるワンパク坊主。」については原本参照。