こどものページ 喜名小学校の巻
しいくごやのうさぎ 喜名小校四年 新里明美
わたしが二年生のころ、四年生のいとこの糸数久美子さんと十日くらい毎日しいくごやのうさぎにえさをやりにいきました。
わたしの妹もいっしょでした。そして、えさをあげるのがとってもたのしくなってきました。ただの十日ではなく、それから何日も何日もうさぎにえさをやりました。わたしとくみ子さんは、うさぎにえさをやるたびにちょっぴりさわろうとしますがすぐににげていきます。また、にげていかないのもいます。にげていかないのは、「おまえは、おりこうだね、ほらだいこうぶつのにんじんをあげようね」とにんじんをやります。
でも、黒いうさぎがよこどりします。それからは、すぐけんかになってきます。いもうとはこわいというのでやりませんでした。
そして五週間ぐらいになって赤ちゃんうさぎが生まれました。それを知らないわたしたちは、ねずみだと思って「あっ、ねずみがしいくごやの中にいる」と久美子さんがいうと、私が近ずいて見ました。すると、それはねずみではなくうさぎでした。私は久美子さんと向いあって「赤ちゃんうさぎが生まれている」と二人いっしょになっていいました。二人は顔を見合わせて、くすっとわらいました。そしてもってきたえさをぽいぽいと小さなあなから入れてやりました。するとむしゃむしゃたべてしまいました。またつぎの日にえさをもっていくと、かわいいうさぎたちは、ちょっとふとっていました。むっくり、むっくりしてうごいていました。
そのときほかのうさぎたちがケンカをしたようにあばれだして子うさぎたちはいまにもふみつぶされそうです、わたしたちは、「ああつぶされる」といったりしてくみ子さんもわたしも目をつぶると、さっとそびよけるのにです、私たちはほっとした。そしてえさをやって少しあそんでから帰りました。
朝になり、またふくろをもって学校にいきました。朝は雨でしたけどえさをやってすぐきょうしつへ帰りました。四時間目がすんできゅうしょく時間のときです。ほうそうから、うさぎのことを話すとびっくりしました。わたしたちのことをほうそうからいうのです。そばにいたまつだかずふみ君は「ぼくがおしえたんだからな」といっておしえもしないくせにいばっていました。たんにんのいけはらスミ子先生もニコニコしていました。そのときわたしの気持ちはとてもうれしいなぁということがのこっていました。
そして前の雨の日で一ぴき二ひきはしんでいたそうです。どうしてかわからないけど、はこの中の四ひきか五ひきかしんでいたそうです。それを見たわたしはあっ、あそこにうさぎが死んでいるハエがブーブーとんでいるので近よれません。それでそのままにしてふりかえりながらくみ子さんといっしょにかえりました。
※図画「作 喜名小学校一年 まつだみなこ」については、原本参照。