しめて九万匹 オニヒトデ退治
四面海に囲まれた沖縄近海はサンゴ、熱帯魚の宝庫だといわれる。赤、青、黄、みどりと原色を肌いっぱいに散りばめ、サンゴ礁のあい間をスイスイと泳ぎ、南国の楽園ともいうべく美しいものがある。
サンゴ、熱帯魚は観光沖縄を代表する海中観光資源でもある。
だが、近年オニヒトデが沖縄近海に異状繁殖し、村内の海岸にも推定一〇〇万匹以上のオニヒトデが生息しているといわれる。
オニヒトデは、サンゴ礁を片ぱしから食いつぶし、観光資源を失うことだけでなく、自然美が破壊され、海全体が汚れ魚類の生息場所がなくなり、漁民にとっては死活の問題となっている。
そういう中で村漁協では組合員の協力のもとに去る七月七日、八日の両日オニヒトデ退治を行ない、しめて九万匹のオニヒトデが退治された。(写真)