読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1973年8月発行 広報よみたん / 4頁

カメラルポ

カメラルポ
 真夏の太陽がキラッと大海原に輝く、静かな波間からはそれに迎合するがごとくキラッ、キラッと輝きコバルトブルーの大海原はまさに美しいものがある。
 だがその海底では、オニヒトデが異状なまでに繁殖し、沖縄の代名詞ともいわれるサンゴ礁は破壊寸前に追込まれている。
 特に本村長浜海岸から残波岬、儀間海岸にいたる間は海底二~三メートル下に大は五〇センチから小は十センチ程度のものまで二〇センチ間隔にずらりとサンゴ礁においかぶさりサンゴを食い荒らしている。
 また時おり、デモ隊よろしく多集団で群をなして行動し、その光景はまさに恐怖の一言につきる。 村内近海でのオニヒトデの推定は一〇〇万匹以上だといわれ美しいサンゴ礁は瀕死の状態にある。
 とくに残波岬のサンゴはクシの歯がぬけた如く白い肌をさだけだし死滅しているのがいたるところで見うけられる。そのまま放置すれば「生」の海は「死」の海へと変り行くのも時間の問題だ。
 また、オニヒトデの異状繁殖により、近海魚も少なくなり、残波海岸で有名な「石ミーバイ」の姿はいずこへと去ったのか見る影もない。
 漁民も近海魚の減少に生活がおびやかされ、つれなくなった海をうらめしく、その対等に頭をいためている。
 その中で村漁協では去る七月七日八日の両日組合員総出でオニヒトデ一網打尽大作戦を展開した。漁夫は慣れた素もぐりで一度に四、五匹を舟あげし、またたくまにクリ舟いっぱいにしとめていた。オニヒトデは両日でしめて九万匹以上も退治され、今後も定期的にオニヒトデ退治をする計画だという。

※写真「漁民の奉仕的オニヒトデ退治はまたたくまにクリ舟いっぱいになった。」「しめて90、000匹のオニヒトデ退治、漁夫の顔も複雑であった。」については、原本参照。

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