食中毒の多発シーズンです
健康な食生活を守り、食中毒の防止をはかるため県庁では、去る八月五日から一週間、食中毒予防週間を実施しました。
これは、夏から秋口の運動会シーズンにかけて、県内で食中毒が多発していてこれを未然に防ごうとするものです。この期間中、県内各保健所が中心になって食中毒予防法の知識を一般家庭に指導した。
※食中毒の原因をつくるものには、
(一)、自然毒によるもの-フグ、貝類、毒キノコなど、
(二)、化学物質によるもの-ひ素、銅、鉛、水銀などの重金属、農薬メタールなど。
(三)、細菌によるもの
イ 感染性=細菌そのものによるもの(サルモネラ)
ロ、毒素性=細菌の作り出す毒素性によるもの(ブドー球菌)等があります。
※時期的にみると
(一)、細菌性による食中毒は三月から十一月にかけて。
(二)、自然毒によるものは、フグ、キノコのシーズンに
(三)、化学物質によるものは年中ということになります。
※食中毒を起こしやすい食物
(一)、魚介類とその加工品
(二)、野サイとその加工品
(三)、こく類とその加工品
(四)、複合調理食品(サラダ、コロッケ)などがあります。
※食中毒予防の三原則
(1)、清潔にすること。
(2)、冷却または加熱すること。
(3)、早く処理すること。
食中毒予防のため次のことを守ろう。
(1)、食べ物は清けつで信用ある店から、新鮮なものを買いましょう。
(2)、なまものは、なるべくさけ、火を通してから食べましょう。
※細菌は摂氏五度から六・度位までの間は生在します。
※特に夏から秋にかけては注意しましょう。
(3)、冷蔵庫を過信しないで保管、貯蔵に気をつけましょう。
※冷蔵庫は摂氏五度以下が好ましいですが使用が激しいとなかなか下りませんので温度調節に気をつけましょう。
(4)、ねずみ、はえ、ごきぶりを徹底的に駆除しよう。
※便所や台所に防虫網をはり、はえ等の出入を防ぎましょう。
※化学薬品を使用する時は性質や習性をよくのみこんだ上で使用しましょう。
(5)、調理する人は常に清潔にし、健康に気をつけましょう。
※清潔な身なり、きれいな手で調理しましょう。
※下痢をおこしたり、かぜをひいたり、手指に傷がある時は調理をやめましょう。
(6)、整理、整頓、清潔保持につとめましょう。
(7)、手を洗いましょう。
※手にはたくさんのばい菌がついています。調理前と用便後は必ず手を洗いましょう。
※手の消毒は五倍にうすめた逆性石ケン液少量でよくもみ洗いしてから水洗するのが効果的です。
(8)、食器類の消毒を徹底しましょう。
※食器は一日一回熱湯(五分程度)などで消毒しましょう。
〔イラスト〕「食中毒の予防は・・・
まず手洗いから・・・」原本参照。