新春を迎えて 読谷村長 山内徳信
村民の皆様へ!
明けましておめでとうございます。謹んで新年の御挨拶を申し上げます。
迎えました新年、一九七五年、昭和五〇年は村民の皆様方にとりまして、明るく希望のもてる年になりますよう心から祈念申し上げる次第でございます。
自然の草花は春の光りを浴びて、咲きほころびています。新春を迎えるに当って私達人間の社会も、この自然の草花の如く、清く美しく、明るく豊かな社会へと生々発展することを切に願いたいものであります。
顧みまするに去年は、村内外共に情勢の厳しい多難な年でありました。狂乱物価、インフレの波をもろに受け、苦難に満ちた年でありましたし、また、村政史上も難問題の多い年でありましたが、解決へと一歩一歩前進しつつあります。これひとえに村民各位の御理解と御協力の賜物であり、衷心より厚く感謝し、お礼申し上げます。
村民のみなさまへ!
今年こそ、村民の叡智と団結の力で難問題解決の年にしよう。
現在、読谷村のかかえている諸問題は、どれ一つとってみても複雑で難しいものばかりであります。今年村民の総力を結集して取組まなければならないものに「返還軍用地の問題」をはじめ本土復帰に伴なって法律制度の適用を受け「農業振興地域の指定」、「市街化地域の指定」、さらに第一次産業(農業)の振興のために「農業構造改善事業」等、沢山の問題が山積されております。 新しい時代に即応できる農業「食える農業」にする為には、農業の構造を改善しなければなりません。その為にも農業振興地域の指定をしていかなければなりません。この歴史的な大事業を達成するには、村民一人びとりの叡智と理解、協力の精神が是非とも必要であります。そのことを全村民に心からお願い申し上げます。
村民の皆様へ!
新しい村づくりは、皆の力で。
第二次大戦が終って今年で三〇年になります。その間、若い青年達が戦争にかりたてられずにすんだのは「憲法」のお蔭であります。村政の基本方針である「憲法の理念を村政に生かし、基本的人権を尊重し、平和を守り、民主主義を発展させ、村民主体の自治を確立を目指し、文化的で豊かな村づくり」を、村内の各地域、各職場、各家庭で主体的に創造的に実践されますようお願い申し上げます。
今年は厳しい年になることと思います。きびしい冬のつぎに春が来るのを信じお互いに励まし合い勇気をもって、この難局をのりきるために。
おわりに、新春を迎えられました村民各位の御健康と御多幸をお祈り申し上げまして年頭の御挨拶といたします。
新年の挨拶 読谷村議会議長 新垣秀吉
村民の皆様、明けましておめでとうございます。昭和五十年の新春をお迎えするにあたり本紙を通して村民の皆様に謹んで年頭のご祝詞を申し上げます。
去る年は激動する内外の諸情勢の中にあって特に石油危機によるエネルギー削減問題によって村民の日常生活に大きな悪影響を及ぼすという、私たち村民がかって経験したことのない異常事態をもたらし、建築資材の暴騰に始り生活物資の異常高騰、さらに追い打ちをかけるかのごとく大衆料金の値上がり等、全く予想もしなかった狂乱物価の年の暮れと
あけましておめでとうございます
読谷村役場
村長 山内徳信
助役 安田慶造
収入役 池原恒徳
教育長 宮城伝三郎
総務課長 新垣喜一
企画室長 町田宗信
住民課長 知花幸栄
厚生課長 松田重信
税務課長 伊波宗盛
建設課長 比嘉徳栄
経済課長 上地芳雄
保健衛生課長 知花誠輝
水道課長 仲宗根憲栄
消防長 知花行雄