読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1975年12月発行 広報よみたん / 15頁

キビ価格 一万六千百円(トン当り) -村内一万五千トンを収穫予想-

キビ価格 一万六千百円(トン当り) -村内一万五千トンを収穫予想-
 史上最高の大豊作が予想される今期のさとうきび、今、きび畑は一面白穂をなびかせる銀世界で収穫目前にある。
 その中で、キビ作農家の注目の的である今期のさとうきび価格はトン当り「一万六千百円」というきわめて低い価格で告示され、キビ作農家を落胆させている。
 これは、沖縄、鹿児島両県キビ作農家が訴えてきた「生産費所得補償方式による価格算定せよ」「価格を二万一千円以上にせよ」というキビ作農家の悲痛な叫びは無視された告示となっている。
 このことは、北海道テンサイ糖・さとうきびが同じ「砂糖原料」「商品」として同一視された事、また、政治的な力関係が大きく価格を左右したものとされる。
 県内の基幹産業であるさとうきびは沖縄農業から抜きにしてはその存在は考えられない。その中で、今期のきび価格決定までの経過や背景、算定方式、テンサイ糖との区別、政治的背景など冷静に分析し、来期の要求価格実現に向け今からねばり強い価格闘争の準備に取り組まねばならない。

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