読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1976年8月発行 広報よみたん / 4頁

カメラルポ文化作品展にぎわう 生活の知恵がズラリ

カメラルポ 文化作品展にぎわう 生活の知恵がズラリ
 「年とてや居てんなまにせぐゎとうむて、うまん人ぬたみに尽くちいかな」-老人の心意気にはまさに圧倒されそうです。その老人たちの生がいと、年一回丹精をこめてつくりあげた作品をもちより展示し親交を深めあう恒例の第六回村老人クラブ主催(儀間玉永会長)作品展示会が去る七月十一日午前九時から中央公民館ホールにおいて開かれました。会場にはクラブ員が日頃丹精を込めて作り育てあげた農作物をはじめ、農産加工品、民芸品、盆さい、それに郷土の織物読谷山花織など一千五〇点がところせましに展示されにぎわいました。作品は各コーナーごとに展示されていて農作物コーナーでは五〇センチ大のゴーヤーなども出展されていてみごとなできばえは老人の研究熱心さがしのばれた。農産品加工コーナーでは老人の体を健康にする妙薬フーチバー入り薬酒などが珍味をただよわせていた。また、老人たちの手先の器用さにはおそれいるものがあり、今はなつかしい品、ススキを利用したホーキやカマンタ、それにミノや海カガンまで多彩な工作品がズラリ。中でも渡慶次老人クラブ員の生活の中での工夫を生かし廃品を利用してのカゴづくりは参観者の注目を呼び人気独占しているかのようで知恵のいずみに人気を呼んでいた。
 この日の展示会には村内外の老人クラブ員やおらがじいさん、ばあさんの作品を一目見ようと子や孫など二千人余でにぎわっていた。

※写真については、原本参照。
「あきちゃびちゃびみじらしむん・・・昔をしのびそっとミノに手をやる老人-そのまなざし昔の良き時代をしのぶがごとく。」
「「これはすばらしい-」老人の知恵のいずみ 廃品の再利用と聞き二度ビックリ・・・さっそく講習会を開かなくちゃ・・・とこの婦人たち。」
「ゴーヤー、ナーベーラー、チブルからチンクワァまで何でもござれ、村中の野菜が一堂に総結集」「何々~サトー一合に酢がいくらだって・・・目を細めて来年の展示会に向けて研究熱心なおばあさん」
「この日の会場ざっと二、〇〇〇人、おすなおすなの大盛況」

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