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1976年8月発行 広報よみたん / 6頁

村内あまくまからの話題 ニュース 生活の知恵廃品の再利用 渡慶次老人会

村内あまくまからの話題 ニュース
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生活の知恵 廃品の再利用 渡慶次老人会
 廃品を利用しての生活の工夫-大切なことですね。
 ここ渡慶次老人クラブのおばあさん達のあいだで今にわかな工作ブームが湧きたっている。これは商店が廃品として出す包装用のカラーバンドを利用して工作しているもので、茶のみ友だち数人より集って色あざやかなカラフルなかごをみごとに編みあげている。工作品の中にはハンドバック、買い物カゴ、クズカゴまで品かずは十数種類を数えていて、原材料はすべて廃品と聞き二度ビックリ。廃品を利用しての再利用さすが老人。その知恵の泉にはおそれいりました。
 この工作品の最初の考案者は渡慶次老人会の玉城ミヨおばあさん等茶のみ仲間だといい、そのきっかけは山と積れている廃品のカラーバンドを何か再利用できないものかと思案のあげく竹細工を応用して編みだしたものだという。今では、ほとんどのおばあさんが編みあげているとのことで、先を争って原材料を求め走り廻っている。健康のためにも一石二鳥だと関係者は話していた。中には早く廃出してくれと店主にせがむおばあさんも見られるという。
 これらの作品が一般に広く利用されたのが好例の村老人会作品展示会。色あざやかな工作品がところせましに展示され、人気を集めるコーナーとしてにぎわっていた。婦人会の方々もはじめて見る廃品の再利用に目を見張り老人の生活の中での知恵、「知恵のいずみ」にはおそれいっていた。
 有限だといわれる資源、廃品の再利用は今後みんなで考えなければならない大きな課題であり、老人達の生活の工夫を見習わなければならないものです。

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