当山正栄氏 真栄田昌永氏 晴れの表彰に輝く-身体障害者自立更生者として-
身体障害者に対する理解を深め福祉の地域化を推進しよう。-をスローガンに第十六回沖縄県身体障害者福祉大会が去る八月二六日午後二時から県労働福祉会館で開かれた。
この大会は「身体障害者の意志統一を図り、自主更生意欲の高揚と組織的福祉活動の推進を目的として開かれるもので、大会には、それぞれの会員や福祉関係者など約五〇〇名が参加し、体験発表や各種表彰及び記念式典がもたれた。
席上、座喜味出身の当山正栄氏と真栄田昌永氏の二人が自立更生者として晴れの大会長表彰に輝いた。両氏の表彰の理由は、
当山正栄氏は当年六三歳。先天性聴覚障害者としてのハンデイーを克服し、現在村役場水道課の非常勤職員として勤務。生来の明るさと、精勤な就労は他の模範である。として表彰されたものです。
一方、真栄田昌永氏は、先の大平洋戦争において上肢切断の苦境にも敗けず、独自であみだした能率的な農作業をもって就労し、村内では篤農家として評判高い。現在、一万坪余の畑を耕作し、特に座喜味名産のいも作りに精力的に取り組まれ、自己の障害を乗り越え、農業に自主更生していることは、正に他の模範である。として晴れの表彰に輝いたものです。
(写真)自立更生者として沖縄県身体障害者福祉大会の席上晴れの表彰を受けられた当山正栄氏(写真上)と真栄田昌永氏。
※写真は原本参照