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1978年11月発行 広報よみたん / 4頁

国民年金を納めて 老後の生活をより豊かに-11月は国民年金推進月間です- 無年金者に最後のチャンス 特別納付制度を実施 年齢読み替え表

国民年金を納めて 老後の生活をより豊かに-11月は国民年金推進月間です-
 国民年金への加入もれや保険料を未納していらっしやる方はいませんか-。十一月は国民年金普及の推進月間となっています。この行事は国民年金の普及発展を推進して「年金が貰えない」という人をなくするために全国一斉に実施されている行事です。
 「国民年金を納めて老後の生活をより豊かに」をスローガンに国民年金制度が実施されて今年で八年目を迎えました。国民年金への加入者は全国で二七〇〇万人余を数え、本村においても昭和五三年八月末現在六九四〇名を数えます。年金受給者は拠出年金の部で八三九名。その受給総額は二億五千一八五万九千円にもなり、それぞれの受給者からよろこばれています。また、年金額も物価の上昇に見合う額が年ごとに増額され、今年は六・七%も増額されました。
 このことが物価スライド制といって、消費者物価指数に比例してその額は年々増額され、生活の柱になるよう常に改善されています。
 老令年金などの諸年金を貰う条件としては、まず国民年金に加入し、保険料を納めなければなりません。保険料を納めないとせっかく加入していても年金が貰えなくなるという場合もあります。
国民年金は二〇歳になりましたら加入資格が得られます。まだ加入してない方は早めに加入して年金権を取得して下さい。そして、年金を納めて老後の生活設計をより豊かにいたしましょう。

無年金者に最後のチャンス 特別納付制度を実施
特例納付制度の内容
 国民年金の老齢年金を受けるためには、一定の期間(別表)保険料を納めることが必要です。
 しかし、保険料は納付期限から二年を過ぎますと時効により納めることができません。このため、年金権を失っていた人たちの過去の時効保険料を特例的に納めることによって、一度失った年金を受ける権利を回復させるようにしたのが特例納付制度の意味です。

特例納付ができる人
 明治四十四年四月二日以降に生まれた人で、国民年金に当然加入すべき人でまだ加入していなかったり、また加入はしていても長い間保険料を納め忘れている人は全て対象になります。
 ただし、国民年金の老齢年金通算老齢年金を受けている人やサラリーマンの奥さんなどの任意加入の人は除かれます。

特例納付の対象期間
 昭和五十三年四月一日前の当然加入の被保険者であった期間で、時効により納めることができなくなった滞納保険料に限られます。
 ですから、サラリーマンの奥さんなどのように任意加入の期間は対象とはなりません。

特例納付の保険料額
 一ヵ月四、○○○円です。
 この額は、昭和五十五年四月からの保険料の額(三、六五〇円にスライド率を乗じた額)に見合ったものとして決められています。

特例納付の実施期間
 昭和五十三年七月一日から、昭和五十五年六月三十日までの二年間です。

六十五歳以上の人の受給権
 六十五歳を起えている人でも国民年金の老齢年金または通算老齢年金の受給権者でない限り特別納付をすることができますが、特例納付を行うことにより老齢年金、通算老齢年金の受給資格要件を満たしたときに受給権が発生し、翌月から年金が受けられます。
 なお、特例納付の保険料を分割する場合がありますが、六十五歳以上の場合で、分割納付の途中で老齢年金等の受給資格期間を満たしたときは、その時点で受給権者となり、以後の特例納付はできないことになりますので注意する必要があります。
 特例納付、その他国民年金のくわしいことは、村役場保険年金課でおたずねください。
 (写真)村人口の八%を占める老人人口。余生を明るく楽しく-とお年寄りの各種会合は笑い声がたえない。国民年金がもたらす本村への年金受給額は拠出年金が二億五千万円。福祉年金が三億円。合計五億五千万円余の年金が受給されている。

※写真、表「年齢読み替え表」は原本参照

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