2輪車 正しい乗り方で安全に走ろう 若年層の死者が急上昇
最近、二輪車が若者や女性の間ですごい人気です。
なかでも、女性の免許取得者が急増している五〇CC以下の原動機付きバイクは、保有台数が全国で六百万台を起えるブームとなっています。
原動機付きバイクは通勤や通学、レジャーはもちろん、主婦の買い物の足として、幅広く利用されていますが、それに比例して増えているのが、死亡事故です。
二輪車は、四輪車とちがって全身が常に外部にさらされており、いわば”裸同然”なのですから、ひとつ間違うと命を失うことになりかねないのです。
二輪車の特色を理解した正しい乗り方を身につけることが大切です。
原動機付きバイクをはじめ二輪車を、ほんとうに安全な足とするためには”人車一体”をめざして努力することです。
そして「ルールを守れば命が守られる」という安全運転の基を、もういちど反省してみましよう。
▼走行中のブレーキは、スロットル・グリップを戻し、前後のブレーキを同時にかけるのがいちばん安全です。砂利道での急ブレーキは、転倒の原因になります。
▼カーブにさしかかったら減速が第一。身体を内側に少し傾けながら、遠心力とのバランスをとりましょう。
▼大型車が交差点を左折しようとしていたら注意が必要です。
曲がるとき、前輪より後輪が大きく内側よりを通るので、左折の場合なら、後輪が左側に寄ってきます。大型車と併行して走るのは避けるのが安全です。
▼バイクは四輪車に比べ不安定な乗り物であることから、バランスを保つことだけに神経が集中して、危険な障害物をうっかり見損なったりしがちです。前後左右の”情報”を早くキャッチする訓練をしてください。
▼他のドライバーに、小さなバイクの存在を知らせることも安全のポイントです。そのためには黄色や赤など、目だつ服装で乗る方がより安全といえます。