読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1978年12月発行 広報よみたん / 2頁

これでひと安心 水の悩み全面解消 四千トン配水池を建設

これでひと安心 水の悩み全面解消 四千トン配水池を建設
 「これでまず一安心」-村北部地域の水の悩みからの全面解消をめざすために、座喜味城跡裏の小高い丘に貯水能力四千トンを有する配水池を建設。来年三月末を竣工予定に急ピッチで工事は進められています。
 座喜味城跡配水池新設工事は総事業費八千二百八十六万四千円(内、国庫補助九九、五%)を投じて建設するもので、配水池建設負請高は七千一百五〇万円。八城建設(玉城敏雄代表)によって工事は進められています。
 配水池の規模は直径二七メートル五〇センチ。右回さ十三メートル。容積四〇〇〇トン。これは古堅中学プールの約九倍の容積をもつ。タンクはPC工法という強固な造りでもって建造され、完成後は本村の水の悩みは一挙に解決されます。
 水は私たちの日常生活にとって欠くことのできない大切なものです。水なくして私たちの生活は成りたちません。本村における一日当りの総配水量は約六千トンだといわれます。これを一世帯当りにすると一、一七〇リットル、さらに一人当りでは二七〇リットルになり、水の需要は毎年増大しています。
 本村は三四、四七平方キロメートルという広大な面積をもちしかも起伏のはげしい土地柄で給水条件は悪い。数年前まで夏場の最大水需要期に入ると極地的な断水騒ぎが起こり、村民に迷惑をかけていたのが実情です。その中で、昭和五一年度において、楚辺以北に全長六、一九四メートルにわたり口径二〇〇~三五〇ミリ送水管を布設。給水条件はかなり好転してきました。
 だが、万一の事故に備える備蓄能力は以前として乏しく、水の悩みの全面解消には至ってなかった。その中で、新設の配水池は「水の悩みからの全面解消を目指す」不可決の要素だとされていました。
 新設配水池の総貯水量は村内一日当り総配水量の約七〇%の備蓄能力をもち、完成後は万一の事故に遭遇したとしても充分対応できるものといわれ、その完成が待たれます。

※写真「PC工法でもって4、000トン配水池を建設」は原本参照

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。