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1978年12月発行 広報よみたん / 5頁

護佐丸ゆかりの地に一千人余の人の波村民歩け歩け大行進

護佐丸ゆかりの地に 一千人余の人の波 村民歩け歩け大行進
 深まりゆく秋空のもとで健康なからだと村民の親睦を図ろう-と秋日和の十一月十二日村教育委員会主催の第七回村民あるけあるけ大会が実施された。この運動には村民約一千人余が参加、平均五キロメートルの道のりで目標地の座喜味城跡公園をめざし、老いも若きも「歩け歩け」のテクテク大行進がくり広げられた。
 この日は絶好の秋日和。各校区別にスタートした参加者は腰に弁当をつりさげ、ほどよくにじみ出る汗をふきながらアッチミソーレ・アッチャビラナの大行進。時折り赤トンボが頭上を舞い、彼方の野鳥のさえずりを耳にしながら足元の小石をひと蹴りふた蹴りしながら一歩一歩前進。また、どこからとなく流れくる歌声は大きな合唱の輪となってこだまし、今さかりのススキの穂を大きくなびかせていた。
 この日の歩け歩け大行進は天候に恵まれたこともあって八四歳になられる神谷カメおばあさんを最高齢者に、最年少者は二歳のチビッ子まで総勢一千人余が完走した。お昼前にはすべての参加者が目的地の座喜味城跡公園にゴールイン。疲れを知らない子供たちは一気に城跡をかけぬけるなど元気のよいところを見せ、静かなたたずまいの護佐丸ゆかりの地は一日中にぎわっていた。
 昼食は手持ちのおにぎり弁当を広げ、気の合う仲間同志でおしゃべりをしながらうまそうに舌つづみを打っていた。中には空腹のあまり大きなおにぎりを一口にほうばり込み、咽をつかえさせクックッと咳たて、仲間の水筒を失敬するワンパク坊主もいてにぎやかな昼食風景だった。
 昼食後は完走者全員に完走認定証を贈ったあと「青空歌声コーナー」「民話のコーナー」「写生コーナー」「おどりのコーナー」「軽スポーツのコーナー」に分かれ、それぞれのコーナーで楽しく過ごしていた。とくに青空歌声コーナーには孫と連れだって参加した老人達に人気があり、なつかしいメロディーにのって童謡歌を口づさみつつ昔の良き時代を回顧するなど、この日の護佐丸ゆかりの地は美しいハーモニーが大きくこだましていた。
 (写真)一千人余の参加者でにぎわった歩け歩け大会。この日は親子で参加した者も多く心のふれあいを一層深くしていた。

※写真は原本参照

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