私たちの国民年金 20歳になったら加入手続を
わが国には、国民年金、厚生年金保険、各種共済組合など、八つの公的年金制度があります。
それらの目的は、歳をとったり、障害者となったり、生計の中心者が亡くなった場合に年金を支給して、生活の安定を図ろうとするもので、国が給付費の一部や事務費などを負担するものです。
このうち、国民年金は、農林漁業、商工業やサービス業などの自営業者、自由業者とその家族及び五人未満の事業所の従業員とその家族を加入対象としています。
これらの人は、二十歳から六十歳までの間、必ず加入しなければなりません。
また、サラリーマンの奥さんなどは、任意に加入することができます。
国民年金から支給される年金の種類は、他の制度より多く、老齢年金、通算老齢年金、障害年金、母子年金、準母子年金、遺児年金、寡婦年金の七つがあります。支給される年金額は、老齢年金(二十五年納付の場合)は、四五五、一〇〇円、障害年金(二級の場合)と母子年金、単母子年金、遺児年金(いずれも子等が一人の場合)は、四六二、一〇〇円です。
この年金の額は、物価の上昇に応じて引上げられる仕組みになっていますので、将来目減りすることがありません。
国民年金の保険料は、定額で一カ月二、七三〇円です。保険料を納めることが困難な方には、免除の制度もあります。
国民年金制度の加入者は、二、七〇〇万人をこえ、受給者は、四五〇万人を上回わっています。
国民年金は、皆さんのための制度です。みんなの力でさらに大きく育てましょう。