出初め式みごとな消火訓練披露
「村民の財産を守ろう」-と昭和五四年の年頭を飾る村消防本部恒例の出初め式が一月六日に行われた。
出初め式は防災祈願を行う年頭の恒例行事。この日の朝八時三〇分、伊波宗盛消防長以下四八名の消防士・消防団員が勢ぞろいした中で「火災ゼロをめざす」祈願パレードを行い、火災に対する認識を新たにするよう広く村民に呼びかけた。
引き続き午後一時から読小グラウンドにおいて、恐ろしい火災から村民の財産を守る決意もあらたに日頃の防災訓練の成果を披露した。まず、山内村長、伊波消防長、棚原消防団長による服装点検巡礼のあと、礼式披露に移り、山内一夫司令補の指揮のもとで整然とした隊列の中を一糸乱れぬきびきびした礼式披露が行われ、多くの参列者から拍手喝采を受けていた。また実践さながらの見事な消火訓練、レインジャー救助訓練も披露された。
尚、村消防本部がまとめた昨年一年間における村内での火災発生件数は四二件。その内訳は建物火災九件。林野火災十八件、車輌火災二件、その他十三件。となっている。これらの損害額は約一四〇〇万円である。原因別では、火入れの失火、子供の火あそび等による火災が多く、火の元には充分注意するよう呼びかけています。