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1979年3月発行 広報よみたん / 2頁

お父さんお母さん入学前にこれだけは もうすぐ1年生 小さい頭は期待と不安がいっぱでは

お父さんお母さん入学前にこれだけは もうすぐ1年生 小さい頭は期待と不安がいっぱいでは
 いよいよ4月から新学期です。お子さんが元気に1年生に入学するのは、まことに楽しいものです。その反面、一抹の不安もつきまとうものです。子どもの健康のこと、友だちや交通事故のことなど、考えれば心配のタネはつきないものです。
 そこで、新入学期を迎えるにあたり、ご両親に気をつけていただきたい心得のいくつかを紹介いたしましょう。

自分のことは自分で 学習よりもよい習慣づけを
 入学前の子どもたちの小さな頭は期待と不安でいっぱいです。あわただしく動く父母を見ながら子どもたちは指折りで入学期を心まちにしています。その中で、あわてて文字や数字をつめ込み教育する家庭があるようですが、その必要はありません。
 自分の名前をひらがなで読み書きできる程度でよいですからつぎのよう習慣を家庭でしっかりと身につけさせて下さい。
※便所にひとりで行ける。大便のときパンツを全部脱がずにできる。
※シャツや洋服を自分で着たり脱いだりできる。脱いだとききちんと整理できる。
※自分のもちものを整理整頓できるようにする。
※学用品にはすべて名前を占いておき、他人の持ち物と区別し、大切にできるように指導する。
※自分の名前だけでなく、両親の名前もはっきりと教えておく。
※テレビの見過ぎをさせないようにし、適当な時間をきめて守らせるようにする。
※美しい絵、おもしろい絵に親しみをもたせ、本を見て楽しむようにしつける。本の選び方は、すぐれた絵で語りかけてくれるようなもの。ことばが美しくリズムのあるもの。こどもの年にマッチしたものを選ぶことも大切です。

ベストな体で入学を迎えよう
 入学前の健康診断で指摘された病気は、専門医にみてもらって入学前になおしておきましょう。新しい環境にはいって行くときに体の不安があってはかわいそうです。お子さんが心身ともに充実した最良のコンディションで入学の日が迎えられるよう、健康管理に十分注意するようにいたしましょう。

入学前のしつけ ぜひこれだけは
 基本的な生活習慣を身につけさせ、何んでも話せる子、だれとでも仲よくできる子にさせましょう。
※友だちと仲よく遊べる子
 幼稚園のときの仲よしと同じクラスになりたがるのは人情ですが、多くの子どもたちと遊ぶことによって、お子さんの社会性や物の考え方が培われてくるものですから、だれとでも仲よくし、その中で自分のことも主張して行けるよう。協調性、自主性を育てるようにしょう。
※食事は二〇分ぐらいで
 入学前の子どもたちの食事時間はテレビを見ながらゆっくりとして長い時間を要します。だが小学校へ入学をするとそんな時間の余裕はありません。今日まで習慣化した食生活のリズムを改め、食事だけに集中できるようにさせ、同時に偏食させないようにしつけることも大切です。
※あいさつのできる子
 よい習慣、よい子の第一歩は「はい」「いいえ」の返事が元気よくはっきりできることです。
 このことは、お父さん、お母さんが進んで明るい返事の手本を示していただきたいものですね。そして、早く幼児語を卒業させ、日常の大切なあいさつ「おはよう」「いってきます」「ただいま」「ありがとう」「おやすみなさい」。などことばをはっきりといえるようにしつけていくことも大切です。

交通事故に気をつけて 登校を安全に
 児童の交通事故のうち、新入学児童の事故が最も多いとされています。通学路、横断歩道の通り方、交通標識など、しっかり覚えさせ、大切なお子さんを事故から守るよう万全の注意をして下さい。

※写真「4月から1年生だよ、指折りで新学期をまつ子どもたち(読谷幼稚園)」は原本参照

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