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1979年3月発行 広報よみたん / 8頁

喜ばれた援農活動 大木青年会

喜ばれた援農活動 大木青年会
 只今、製糖期の其ッただ中。今、きび作農家は猫の手をも借りたい程の多忙時である。数年前程のユイ活動もままならず、ことに老人世帯や母子世帯においては、その悩みは深刻のようだ。その中にあって、字大木青年会(比嘉秀知会長)では去る二月四日同区の老人世帯砂辺光線(79歳)さんのキビ収穫援農
活動を行い区民の話題となっている。砂辺翁は毎年七〇トン余りの生産高があり、同区内では屈指の多収獲者と知られている。だが、高齢のため体を悪くして思う程に働けなくなっていた。その実情を知った同区青年会は会員に呼びかけ自主的に援農活動を申し出たもの。この日はあいにくの悪天候に見舞われ、それでも雨具に身を固めた八名の会員が参加。額に大きな玉汗を浮かべながら三〇〇坪余のキビ畑をまたたくまに収穫した。
 この日の収獲高はざっと七トン。山と積まれたキビを前にほどよくにじみ出る汗を振り払いながら、収穫の喜びを仲間と共に分ちあっていた。比嘉会長は「悪天候で参加者が少なくて残念だ。青年会活動は只行事中心で終るのでなく、こうした奉仕活動も会活動の一つである。地域と連携を密にした会活動こそほんとの青年会活動ではないかと思う」。と力強く話していた。
 (写真)-雨の中で援農活動を行う大木青年会の仲間たち。

※写真は原本参照

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