昭和54年度予算など19件を処理 第68回村議会定例会
第六八回村議会定例会は三月二六日午後一時三〇分から本会議を開き、村当局提案の議案十八件はじめ陳情一件を処理した。その結果原案可決十二件。修正可決四件。否決一件。同意一件。採択一件を可否決成立させ、十五日間にわたる全会期の幕を閉じた。
三月議会は通称予算議会ともいわれ、今議会には一般会計など三特別会計予算案も提案され活発な議会審議が行われた。
また、議会特別委員会からは昨年末発生した高額療養費支払い事務調査の特別委員会が設置され、一連の不祥事件の全貌が明らかにされる中で「高額療養費支払い事務調査」の報告書も今議会に提出された。
一方、山内徳信村長は議会最終日に一連の高額療養費不祥事件に関する報告と陳謝を行ない議会並びに村民に対して深くお詫びをした。尚、議会結果報告及び議事録については後日各公民館配布の予定であり、以下、一部議案のミニ解説をしてみたい。
☆昭和五四年度一般会計予算案について-総枠については六頁~八頁で知ることができる。
この議案については当局案より一六五万円減額され修正可決された。他三つの告別会計については原案可決(診療所特別会計は一部修正)された。
☆役場職員の定数条例の一部を改正する条例について-このことは村長施政方針の中でも知ることができ、今年度は役場吏員八名増員し吏員総数一〇一名とするもの。尚、役場職員募集要領に基いて職員を募集します。詳しいことは募集要領を参照して下さい。(原案可決)
☆県営長浜地区かんがい排水事業に対する分担金の負担について(原案可決)-このことはひと口に言って県営で建設される「長浜川ダム」建設についての村の分担する負担金のことである。(広報よみたん二一八号参照)。
長浜川ダム施工計画及びその事業費概要は、昭和五四年度に全体実施計画に着手し昭和六〇年度にその事業を竣工する予定。つまり七ケ年計画で実施される県の大きな「農業かんがい配水事業」で、これに要する総事業費は約三十三億二千万円。その内国が八○%。県が一〇%。地元負担が一〇%の割合で進められる一大事業である。昭和五四年度における村の分担金は五百十五万円である。(全体実施設計分)
次に昭和六〇年代の長浜川ダム竣工後の概要を見ると、ダムの形状はフイルダムとされ、有効水量は一一○万トン。その受益面積は座喜味・長浜・波平・高志保・儀間・宇座・瀬名波など、それぞれの八地区における七五万坪の農地に農業用水として還元されることになる。尚、本格的なダム建設の工事は昭和五七年~五八年の二年間にわたり施行予定とされている。
☆教育委員の任命について(同意)-このことは現委員の石嶺傳善氏(喜名出身)の任期満了に伴い、再度同氏を教育委員として再任を求めるための議案であり、その結果全会一致で再任の同意が得られました。
石嶺氏はこれまで、喜名区PTA会長、喜名区区長及び審議委員等を歴任し、昭和五○年四月読谷村教育委員会委員として現在至っていた。尚、同氏の任期は四年。住所は喜名四八九番地。大正八年三月十日生まれ(六〇歳)。
※写真「昭和54年度予算などを審議した3月議会定例会」は原本参照