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1979年6月発行 広報よみたん / 2頁

ゴミ公害から自然を守ろう 6月5日~11日まで環境週間

ゴミ公害から自然を守ろう 6月5日~11日まで環境週間
 今年のつゆ明けは平年よりおくれ、今月末になるという。時折りカラッとした陽が顔を見せたかと思うと、たちまち厚い雨雲が一面に覆かぶさりうっとうしい日々が続く。その中で今年も六月五日から十一日までの一週間恒例の「環境週間」が実施された。今年のテーマは”ゴミ公害からかけがえのない自然を守ろう”が主テーマ。
 わたしたちの家庭からはき出されるゴミの量は年々増える一方である。いまや”ゴミ戦争”といわれるほどに膨大なゴミの量と処理費用。その増大する処理費用は地方自治体の財政面にも深刻化する一方である。
 また、これから夏場のレジャーを楽しむシーズンが到来する。沖縄の豊かな自然”海”などの自然もゴミ公害に泣いている。レジャーを楽しむ心ない人たちのマナーの悪さが貴重な自然を痛めつけている。
 ゴミ公害からわたしたちの環境を守ろう--よりよい環境を求めて。

自然はみんなのもの憩いの場所をゴミから守ろう
 たまの休日、家族そろって大自然のなかでの一家団らんは、心のはずむ楽しいひと時です。
 おべんとうはおいしいし、新鮮な空気を胸いっぱい吸って、”命の洗たく”……。
 しかし、せっかく訪れた山や海がゴミだらけ、空きかんだらけでは、楽しい気持ちもすっかりさめてしまいます。
 ふだん家庭のなかではきれい好きでも、一たん外に出ると、とたんに”ゴミ無関心派”になってしまう人は、意外と多いものです。”私一人ぐらいは……”という気持ちから、ついゴミをポイと捨ててしまう。それが積もり積もってゴミの山……ということになるのです。
 家庭で出る”生活ゴミ”は、一日平均約一キロ(千グラム)といわれます。これに比べて観光地のゴミは、一人当たり約五十グラム。家庭のゴミの二十分の一にすぎないものの、人がたくさん集まると、膨大な量にふくれあがるのです。
 家族そろってのピクニックやハイキングでは、ゴミの扱いについて、まず親が子供たちに見本を示しましょう。
 出たゴミは必ずまとめてゴミ箱へ。空きかんは指定の場所に捨てることにしましよう。
 出かけるときに、ゴミ用のビニール袋などを用意しておくと便利です。
 自然はみんなの憩いの場所です。一人一人の心がけで、きれいにしましよう。

ゴミ減量にご協力を 村民総ぐるみで清潔な村づくりを
 より快適な生活環境をつくるにわ、わたしたちの日常生活の中から出されるゴミ処理について村民みんなで真剣に考えなければならない。年々ふえるゴミ今では質・量とも変ってきている。ちょっと手を加えれば使えそうな物が多い、これまでの大量消費時代、使い捨て時代はもう終りました。時代の動きを鋭く見極め”物を大切にする”節約することについて今一度考えてみよう。
 一方、ゴミは捨てさえすれば誰かが処理するのではないか。このような無責任な考え方ではゴミ問題は一向に解決しない。日常生沽の中でできるだけゴミを出さない工夫-自宅で処理できるものは処理する。ムダな包装をさけ、再利用につとめるなど村民と当局が一体となってゴミの減量、そして再生利用の運動を展開しなければならない。
 現在村内から排出されるゴミの量は約六〇〇〇トン(昭和五三年)一日平均十六トンのゴミが排出され、一日一世帯当り約二・五㎏の量である。まさに「チリも積れば山となり」ことわざずばり的中である。ちなみにパッカー車に積込むと四〇〇〇台分。一列縦隊にして残波岬から比謝橋を一往復、尚余る距離となるもよう。
 これらのゴミ処理に必要な金額は昭和五四年度において約三千七○○万円。べらぼうな額である。その経費のほとんどはわたしたちの貴重な税金で賄われていることを忘れてはならない。
 今後ともふえると予想されるゴミ。村民総ぐるみでゴミの減量を行い、ゴミのない清潔な村づくりを村民一体となって推進しよう。

みんなで守ろう、ゴミの出し方
※ゴミは処理する人の身になって出しましよう。
※ゴミは袋に入れて必ず口元をしっかりとしまりましょう。
※ゴミの取集日はパッカー車のオルゴールで合図します。その時に自分の搬出ゴミは自分で処理するようにしょう。
※取集日以外は絶対に出さないこと。搬出指定場所以外にはゴミを出してはいけません。
※パッカー車は指定場所以外では収集しませんので注意いたしましょう。
※尚、収集日以外に搬出するとハエや野犬がたかり周囲にめいわくをかけます。
※以上のことをよく決意しゴミ収集にはご協力お願いします。

※写真は原本参照

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