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1979年7月発行 広報よみたん / 5頁

暮らしを支える石油

暮らしを支える石油
わたしたちは毎日の生活でどのくらいのエネルギーを使っているのでしょうか?(石油換算)
親子4人の標準世帯
・世帯主40歳、妻35歳、長男12歳、長女8歳
・木造1戸建て住宅3LDK(82.5㎡)に住む・主な耐久消費財/自動車1台、クーラー1台
・年収400万円
衣 1人1日当り 牛乳びん約1本分
食 1人1日当り 牛乳びん約5本分
住 1人1日当り 牛乳びん約6本分
その外 1人1日当り 牛乳びん約5本分
1人1日当り 牛乳びん約17本分×4=68本分

 石油、電気、ガス-これらのエネルギーなしには、わたしたちの暮らしは一日たりとも成り立たないといっていいでしょう。
 とくに、わが国の場合は、産業・輸送・民生すべてのエネルギー需給の約七割を石油でまかなっており、その石油の九九・七%は海外から輸入しています。わたしたちの暮らしを支えるエエネルギーは、そのほとんど”輸入石油”に依存しているのです。
 資源に乏しいわが国としては、文字通り、一滴たりとも石油をおろそかにはできません。
 わたしたちは、日常の生活でいったい、どれくらいのエネルギーを使っているのでしょうか。
 科学技術庁資源調査所がまとめた「ライフサイクル・エネルギーに関する調査研究」による試算では、家庭生活を営む上で、日本人一人一日当たり、牛乳びん約十七本分の石油を使っている勘定になります。
 牛乳びん約十七本分の石油-これは電気やガスなど直接使うエネルギーだけでなく、住居や衣服、食料品など生活必需品を作るのに使われた間接エネルギーも含めて、石油に換算したもので、親子四人の標準世帯では牛乳びん約六十八本に相当します。
 これをもとに、全国民が一年間に使う家庭用エネルギーを計算しますと、石油換算で約一億五千万キロリットルになり、国全体の年間総エネルギー消費量の約四割に相当します。

※イラストは原本参照

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