楽しい夏休みすぐそこに 自主性をのばすチャンス 安全で健康な夏休みにしよう
7月21日から8月31日まで夏休みです。こどもたちは間もなくやって来る”夏休み”を楽しみに待っています。夏休みは、こどもたちにとって幾多の夢と希望を育む長期のバカンスです。そして自主性を伸ばし、からだを丈夫にする絶好のチャンスです。
じきやってくる夏休み、こどもたちが健康で楽しく有意義に過ごさせるためにも家族いっしょになって「たのしい夏休みのプラン」づくりをやりたいものですね。しかし、長い長い休みともなればこれまでの規則正しい学園生活のリズムが何かと不規則になり、ともすれば遊びぐせがついたり、いろいろな事故に結びつく恐れもあります。また、こどもの夜あそびは非行のはじまりだといわれています。かわいい子どもたちの行動には家族のみならず、周囲のあたたかい見守りも不可決の要素といわれます。常に健康で明るい希望にみちあふれる素晴しい夏休みをみんなで見守り楽しい夏休みにさせましょう。
太くしたい親子のきずな
夏休みは、子どもらしい人間本来の生命力を個性的に発揮しようと意気込む季節です。そこで、夏休みが子どもたちの人間形成にどんな意味を持っているか、考えてみましょう。
人間関係の根底には、親子関係があると思います。子どもは、親との心のふれあいを通じ、人間のあたたかさや愛の姿などを学習していくと思います。
物を与える愛の姿でなく、苦楽を共にするという素朴で基本的な人間関係の復活を工夫したいものです。その手初めに、子どもとの話し合いはいかがでしょうか。
教えよう感謝される喜びを
家族という枠の中で、責任ある「係」を分担させたらどうでしょうか。
人に喜ばれるよろこび、人に感謝されることのすがすがしさ、こうした高い次元でのよろこびをぜひ味わせたいものです。
取りもどしたい学習の遅れ
夏休みは、自分なりの学習法を身につけるチャンスです。無理のない計画のもとに、夏休み中やり通せるようなことが、子どもの創意や根性を育てるうえで望ましいと思います。
先生に「学習相談」をするのも一方法ですが、要は自分で計画、工夫して、自分のつまずきや、学習上の欠点に気付かせるような助言、援助をすることが大切ではないでしょうか。
愛情の目がわが子をまもる
小学生の万引きや中学生のシンナー遊び、家出、自動車窃盗などいずれにしても遊びの延長のような非行の傾向がみられます。持ち物、服装、態度、交友関係のどこかに、隠せない異常が認められるはずです。
規則づくめで、「あぶないあぶない」と、すべてが消極的になることは考えものです。保護者はもちろん、地域ぐるみで子どもたちに注目し、指導助言をすべきではないでしょうか。
よりよい生活習慣を
朝寝ぼうに手をやいている親たちにとって、早寝を励行させたり整理整頓のできない子どもをしつけるのによい機会です。
たとえば、テレビ番組を精選して、テレビメニューをつくらせてみるのも面白いでしょう。
いずれにしても、保護者の理解と協力的態度がないと、子どもたちは大人のおしつけとしか受けとらないと思われますがどうでしょうか。
交通事故や水難にあわないよう健康で規則正しい夏休みでありたいものですね。
※写真「もういくつ寝ると夏休み?ワー早くこないかなァー」は原本参照