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1979年7月発行 広報よみたん / 9頁

珍・迷プレーに沸く 楚辺壮年ソフトボール大会

珍・迷プレーに沸く 楚辺壮年ソフトボール大会
 第一回楚辺区壮年ソフトボール大会が去る六月十日午前十時から同区グラウンドで開かれにぎわった。
 同大会には四五歳から五九歳までの壮年、八チームが参加し熱戦が展開された。この日は梅雨の中休みとあってカラリと晴れわたる絶好のスポーツ日和。
 壮年の部の大会とあって、はじめてソフトボールを握るにわか選手も多く、しかも同期生対抗とあって壮年の意地を見せながらのプレー。バレーボール並のスコアには見向もせず、ただひたすらに白球を追う真剣そのもの。随所に迷プレー、珍プレーが続出し、場内を沸かせていた。中には気はあせれど、白球に踊らされる白髪まじりの初老を感じさせる老選手。跳びはねるソフトボールにてこずりながらテンテコ舞い。場内を一段と沸きたたせていた。
 この日の外野席はオラが父ちゃんの活躍を一目見よう、と母ちゃん連中がワンサ。鳴り物入りの大声援。果ては、ねじりハチ巻で応援するなど、三〇〇名近い大欲衆が見守っていた。
 優勝戦は最年少の四五歳チーム対最年長の大正生れ連合チーム。その結果、若さに勝る若壮年チームに凱歌はあがった。
 今大会は壮年の体力増強と親睦を兼ねるのが主なねらい。試合終了後は二頭分の山羊が食膳をにぎわし、疲れを一気に取り戻そうと山羊汁に舌つづみ、精をつけていた。つい今しがた熱戦が展開されたグラウンドは親睦会場に早変りしていた。中には、ほどよく酌み交わされる酒の勢いにのって、敗けて悔しむチームは再度戦いの挑戦状を向けるなど、にぎやかな親睦会となっていた。

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