喜名小学校 花を咲かせ心も豊かに 花一輪運動で情操豊かな子供に
「美しい花を愛し、いたわりあう心のやさしさを培おう」-喜名小学校(松田盛康校長)では全校生徒による「花を咲かせよう運動」がみごとに開花。現在、同校の花園には三〇余種の色とりどりの花が鮮やかに咲きほこり、子供たちはその管理に汗を流し、笑い声のたえない毎日です。
同校は静かな学習環境にあって、しかも見渡す限り美しい花園、緑豊かな樹木でもって一段と調和しています。同校の校内美化活動はこれまでにもかなりの実積効果をあげてきましたが、ことに今年は同校の八○周年記念事業の完成を契機に学校全体が「美しい花で校舎を飾ろう」気運が自然に高まっていました。
その中で、幼稚園児を含む全校生徒が一輪の花を咲かそうと一生懸命。中には十本以上も植え付けたガンバリ屋もいたとか。今では、朝昼の二回草花の生長を観察しながらていねいに水をやり、笑い声が絶えない毎日です。
同校の美化活動に自ら情熱を燃やし指導にあたられている島袋正栄先生は「小さな草花が日に日に生長して行く過程を不思議そうに観察している子供たちの真剣な眼差。やがてつぼみがふくらんで花が咲き、その美しさに身をもって感動し、よろこぶ子供たちの輝く瞳は実に美しいものです。はじめは、枝葉や花びらをちぎってふざけあう子もいて心配しましたが、今では全員が美しい花に魅了され、花を愛する心と相互協力でいたわりあう、心のやさしさが培われ情操教育にもかなりの効果をあげています」。と話していました。一方、同校の学園美化は島袋先生の陰の力が功を奏したとその献身的な指導に松田校長は感謝していました。美しい花を咲かせるには「士づくり」からといわれ、島袋先生は日曜日も返上して士づくりに取り組まれたという。
今では燃える太陽を象徴する四メートル近いジャンボひまわりをはじめ、千日紅、サルビア、百日草など三〇余種の花が学園を美しく彩り、チョウやミツバチが乱舞する花園の中で学習に体育に汗を流す子供たちの姿は実に健康そのものでした。
(写真)チョウやミツバチが乱舞する中、優雅に咲きほこる花園の管理に汗を流す喜名小学校の生徒たち。
※写真は原本参照