一、二〇〇点余りズラリ展示 四メートルのジャンボひな人形も -第九回老人作品展示会-
村老人クラブ主催(金城松義会長)恒例の第九回作品展示会が去る七月二十二日午前九時分ら中央公民館ホールで開かれ、多くの参観者でにぎわっていた。
同展示会は「老人たちの生がいと、丹精を込めて作りあげた作品を持ち寄り、展示しあい互いの親交を深め合う」。とするのが主なねらいであった。会場にはクラブ員が丹精に作り、育てあげた農作物をはじめ、農産加工品、手芸品、読谷山花織など約一千二〇〇点がところ狭しに展示されていた。
それぞれの作品は品目別に展示され、農作物コーナーには超ジャンボなゴーヤーなども展示、見事な出来ばえは老人達の研究熱心さが目立っていた。また、農産物加工コーナーでは食い気を誘う甘い香りが会場いっぱいに漂い、ことに、老人の健康増進のために編み出された妙薬酒も展示され珍味を漂わせていた。
一方、老人たちの手先の器用には正におそれいるのがあった。今ではまったく入手不可能になっているスルガー編みのミノ、オーダーや種々の竹細工がズラリ出展参観者の目を楽しませていた。
同展示会で最も人気を呼んでいたのが渡具知老人クラブのおばあさんたち五名による合作「ひなまつり人形」であった。五段飾りひな人形はすべて廃品を利用して仕上げられたと聞かされ、それぞれの参観者は皆びっくり仰天。きらびやかに彩られるひな人形の美しさにうっとりと見とれていた。ことに小・中学生の女の子に人気があり「ワア~きれい」「ほしいワ~」とそっと手をやる仕様。
人形づくりは大湾竹おばあさんの指導のもとに三ケ月余りの日時を要したという。原材料はすべてありあわせの廃品、古新聞、包装紙、ヤクルト容器やアキカンなどを利用。また、安定度を高めるために小石を容器につめるなどの工夫がなされていた。(写真)この日の作品展示会には二千人余りの参観者で押すな押すなの盛況で幕を閉じた。
※写真は原本参照