国民年金を納めて 老後の生活をより豊かに11月は国民年金推進月間です
今年は国民年金の誕生二〇周年目を迎えます。二〇歳から加入することができる国民年金が生まれて二〇年、何かと良縁ですネ。日本の国民は八つの公的年金のどちらかに加入しなければならない。と法律で決められています。国民年金への加入資格者は、他の年金に加入してない農林漁業、商工・サービス業、及び自由業などの自営業者と従業員五人未満の事業所に勤める人、またそれらの家族が加入する年金制度です。
さて、本村における国民年金加入者数は七〇四二名(昭和五四年八月末現在)です。一方、年金の受給者数は拠出年金の部で一〇一七名、福祉年金の部で一三八二名です。これらの年金受給総額は約四億二千万円にもなり、それぞれの年金受給者から大変よろこばれています。また、年金額も年ごとに増額されています。これは、物価スライド制といって、物価の上昇に見合う分の年金額が毎年アップされる仕組みになっていて、今年は三・四%アップされました。
ところで、十一月は「国民年金推進月間」です。これは「年金が貰えない」という、いうなれば無年金者を無くするために実施されてる行事です。本村には国民年金加入資格を有しながらも七〇〇の方々が未加入の状態になっています。国民年金に加入いたしませんと、老後の年金は貰えません。また、せっかく加入していても保険料を納めないとすれば年金が貰えなくなることもあります。
国民年金は二〇歳になりましたら加入の資格が得られます。まだ加入されてない方も早めに加入手続をし年金権を取得して下さい。そして、年金を納めて老後の生活設計をより豊かなものにいたしましょう。
今年は、この国民年金が創設されて以来二〇周年を迎えますが、沖縄県においても昭和四五年に同制度が実施されてから、十年目を迎えます。本村においてもこの十年間に国民年金事業は着実に発展し、現在では村人口の二七%に当る七〇四二名の方が国民年金に加入しています。
しかしながら、悲しいことに当然国民年金に加入しなければならないのに、一時の思い違いや、忙しさにまぎれたり、経済上の理由などから加入してない人や、加入していても保険料を納め忘れたために、将来年金を受けることができない人がかなりいらっしゃいます。
このような人は、国民年金だけでなく、もし以前に厚生年金や共済組合などに加入し、保険料を納めた期間があれば、その期間も掛け捨てになるおそれがあり、たいへん損をする場合があります。
◎あきらめるのはまだ早い 今こそ生かせ特例納付制度を!!
しかし、あきらめるのはまだい早いです。このような人のために、耳よりな話をお聞かせしましょう。
国民年金を受けるためには、加入していた期間の保険料を納めなければならないことは、言うまでもありませんが、この保険料は二年を過ぎると時効により納めることができません。
そこで、来年の六月三十日までの期間に限り、これらの時効となった、未納期間の保険料を納めると、年金を受ける権利が復活するというのが、この特例納付制度です。
保険料の額は、一ヶ月四千円ですが、もちろん、納付期限内であれば、分割して納めることもできます。
◎年金制度は老後の生活安定のために欠くことのできない制度です。
国民年金制度は、これまでに、物価スライドや法律の改正などによって大幅に改善されてきました。将来も、老後の生活保障を確かなものにするため、大きく改善されることは間違いありません。
このように、老後の生活安定が国民の強い要望として叫ばれている中で、将来、仮にも年金を受けることができない人がでるとなると、それは非常に残念なことです。
◎国民年金に関することは、まず役場にご相談を!!
国民年金は、皆さん一人一人の理解と協力があってこそ、皆様の期待に添える実りある制度となります。
国民年金についてお尋ねしたいこと、その他何でも結構です。お気軽に役場保険年金課へご相談ください。
※表「年金額の改正(拠出年金)」、写真は原本参照