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1979年11月発行 広報よみたん / 5頁

これくらいと思う油断を火が狙う 十一月二六日~十二月二日まで秋の全国火災予防運動

これくらいと思う油断を火が狙う 十一月二六日~十二月二日まで秋の全国火災予防運動
 「これくらいと思う油断を火が狙う!」をスローガンに今年も十一月二六日~十二月二日まで「秋の全国火災予防運動」が実施されます。この運動は、火災多発期を迎えるに当り、国民一人ひとりの防火意識の向上を図り、火災発生防止と火災による人命及び財産の損失を防止することを目的とするものです。
 今年の運動の実施重点目標は
①幼児・老人・身体不自由者等の焼死防止対策の徹底。
②防火管理体制の確立。
③地域ぐるみの自主防火防災体制づくりの推進。
以上、三項目を今年の重点目標とし、期間中、広く村民に火災の未然防止のための広報活動を展開することにしています。
 火事!これは、いうまでもなく最も恐ろしいものです。時として尊い人命をも奪い、すべての財産を灰と化するので、遠い昔から火事は恐れられています。火事の原因、そのほとんどは火の元となる所に人間がいて、ちょっとした不注意からかけがえのない人命、財産をすべて奪い去り「ちょっとしたこと」ではすまされない一生の不覚を負うことになります。
 ところで、村消防本部がまとめた昨年の火災発生状況調べによると、村内で四二件の火災が発生し、一千三百八十七万円が灰と化しています。これは、昭和五二年に比較して発生件数で三〇件少なく、損害額では約六千万円も少ないものです。
 次に、月別で見ると、火災発生シーズンだと通称いわゆる十一月~十二月に最も多く発生しています。この時期は、乾燥期に入ると共に、そろそろ暖房器を使用する機会が多く、とかく火の気を多用する季節を迎えるからだといいます。また、この時期は火事の中で、最もやっかいな建物火災の発生が多いといわれ、火の元には充分気をつけなければならないシーズンだといえましょう。
 一方、火災発生の原因別では最も多いのが火入れの失火で十六件。これは、さとうきび収穫後の畑地への焼払いが他地域への類焼を呼び、四月~六月に集中しています。また、火事の中で最も始末の悪い「放火の疑い」が五件も発生しています。続いて、タバコ火の不始末、子供の火あそび、ガスコンロの失火などが昨年の火災発生の主な原因になっています。
 ともかく、これからミーニシの吹き抜ける冬場を迎え、我が家でも暖房器を使用する機会が多くなります。火の元にはくれぐれも気をつけましょう。

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