読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1979年11月発行 広報よみたん / 5頁

新しい救急車を配置出動要請は緊急を必要とするもののみ

新しい救急車を配置 出動要請は緊急を必要とするもののみ
 ピーポ~ピーポ~とけたたましい音を発しながら昼夜を問わず奔走、私たちの生命を守るために活躍する村消防本部の救急車。この程、財団法人・消防協会の好意により村消防本部に救急車一台が寄贈されました。
 新しい救急車は救急活動に万全な器機が装備され、二六四万円もするといわれます。村消防本部では救急活動の安全祈願、入魂式を十月十七日に済ませ、さっそく実践配備をし、救急活動に万全な体制を整えています。
 ところで、村消防本部がまとめた昨年一年間の救急車出動状況調べによると、昨年は一年間に四六八回出動し、救急件数は四三三件、不搬送三五件、搬送人員は四五六名になっています。一日当りの救急件数は一、二件になり、村民の生命を守るために活躍する救急活動は、村の隅々まで鋭い監視の目を光らせています。
 つぎに、救急活動の出動件数推移をみてみると、年ごとに出動回数は増えつづけています。ちなみに、昭和五〇年の三三八件に対して昨年は四六八件になり、一〇〇件以上も出動回数は増加しています。そのことについて伊波消防長は「村民の身近かな救急業務として定着したことによるものと思う。中には本来の救急活動から逸脱した出動要請をされる方もいて、困惑する時もあります」。と話していました。
 救急活動は私たちの生命を守るために活動していることには変りないが、中には、単なるカゼ、ちょっとした切り傷などでタクシー代りに出動要請をされる方もいるという。村消防本部には救急車一台と最少限の職員が不寝審による二四時間出動体制を整えています。出動要請を受けるたびに隊員の全神経は一瞬にして集中、人命救助へと奔走します。救急車の出動を要請される時は少なくとも次の事項に充分注意をしていただくよう村民の協力を呼びかけています。
①救急車は事前に予約することはできません。
②病院等に入院する場合、入院の準備をして救急車で入院先の病院等へ行くことはできません。
③病院から病院へ移る時でも、患者の生命に危険があると認められ医師が出動要請をする以外は、救急車の使用はできません。
 (写真)消防協会から贈れた救急自動車。出動要請の通報にそなえ二四時間体制で村民の生命を守る消防隊員。

ピーポ~ピーポ~ いざ出動「救急車」
 これから師走にかけて、何となくせわしくなります。年末年始にかけては病院等の休診が多くなり、救急車の出動要請も多くなるようです。
 いざお世話になる時に備えて、救急車の上手な呼び方、使い方を教えましょう。
 まず、手近かな電話で、一一九番、もしくは八局の三九三三に通報します。そこで「火事ですか、救急ですか」とたずねられたら「救急」です。と答えて下さい。次は「どうしたんですか」ここで「急病」ですとか「ガス中毒です」とか、その状況を説明します。そこで肝心なのは住所・番地・目じるしになる場所をわかり易く教えて下さい。ピーポ~とサイレンが聞こえたら近くまで道案内に出ていただくと時間のムダが省けます。

※写真は原本参照

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