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1979年11月発行 広報よみたん / 8頁

中高年齢者に働く場所を高齢者の豊富な経験や能力を活用しよう

中高年齢者に働く場所を 高齢者の豊富な経験や能力を活用しよう
 「人生五〇年」とは一昔前の話のことで、今や「五〇にして青年とし、六〇にして壮年とする」。と、いわれる程に、我が国の高齢化社会はどんどん進んできています。労働力就業人口をみても、現在の百人中二八人の中高年齢就業人口が昭和六〇年代に入ると百人中三五人、つまり三人に一人は中高年齢者の就業割合になるものと予測され、我が国の就業構造の主力は中高年齢者へと移行しつつあります。そのことは、昨今の社会状勢にふまえて、中高年齢者の労働力を積極的に生かすことを工夫しなければならない時代がやってきたと思わなければならないものでしょう。
 しかし、昨今の中高年齢者を取りまく雇用状況は決して明るいものでなく、高齢者が一度退職すると再就職口はなかなかみつからない。たとえ働きたくても就職ができない、というのが現状でその悩みはかなり深刻のようです。
 高齢者の豊富な経験や能力を活用しよう。
 高齢者は仕事の経験、知識、指導性、責任感、根気、真面目さ、正確さなどで、若い人よりも優れている点も多いものです。
 こうした社会経験の豊かな高齢者の能力を広く活用するのも各々の事業所において大きくプラスされるものではないでしょうか。労働省・公共職業安定所では一人でも多くの中高年齢者の雇用拡大がなされることを各事業主の方々のご協力を呼びかけています。
 尚、高年齢者雇用される事業主への各種援護措置が数多くあります。その一例に「高年齢者に対する雇用奨励金制度」があります。これは、公共職業安定所の紹介により、五五歳~六五歳未満の者を常用労働者として雇用する事業主には、雇用者一人につき月額一万四千円(一年間)の特定求職者雇用奨励金が支給されます。他、数多くの援護措置があります。あなたの事業所の職務を今一度見直し、中高年齢者の豊宮な経験や能力を活用してみてはいかがでしょう。
 中高年齢者雇用各種援護措置についての詳しくは、最寄りの公共職業安定所にお問い合せ下さい。

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