読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1979年12月発行 広報よみたん / 3頁

米軍パラシュート落下事故 あわや大惨事! もはや行動あるのみ実力阻止 無神経な米軍村民を愚労する米軍の態度「誰かが持ち去る」??? 村議会も全会一致で抗議決議

〔239号2ページの続き〕

根本局長が応待に出て抗議団からの口々に怒る抗議の声を骨身にしみる程に受け、その中で根本局長は「ご迷惑をおかけし申しわけない。米軍側に謝罪するよう申し入れる」。と答え早期原因究明することを明らかにした。
 一連の事故を重視した那覇防衛施設局側は、たびかさなる米軍筆故に困惑、米軍に謝罪を求めたが、その意に反し米軍側は動ぜず、逆に村民を愚ろうする発言「だれかが持ち去る」とまたもや責任逃がれの、人を食った発言をやってのけた。しかも演習強行のかまえ、まさに常識の域を超えた米軍の姿勢に村民の怒りは爆発した。
 もはやこれまで、自らの生命は自らで守ろう、体を張ってでも降下演習を阻止する!怒る村民の輪は「パラシュート降下演習阻止村民総決起大会」へとあわただしく動いた。

村議会も全会一致で抗議決議
 村議会も相つぐ米軍の無謀なパラシュート降下演習落下事故を重視、十二日午前十時から臨時議会を召集して、一連の事故に関する抗議決議(他一件)を全会一致で決議した。午後二時からは那覇防衛施設局に出向き「米軍の落下傘降下演習事故に対する抗議及び演習場の撤去に関する決議」をたずさえ強力な抗議行動を展開した。また、村議団はその足で県知事、県議会に出向き一連の事故に関する取り組みの強化と協力要請を行った。
 一方、県議会の米軍基地関係特別委員会(十一名)も九日の午前十一時から事故現場の現地調査を行った。

※写真「今日もダメか農耕には来たが身の危険を感じ農耕をやめて帰る農夫」は原本参照

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